高校受験の1週間前に、高校受験を意識しない受験生はゼロでしょう。
高校受験が近づけば近づくほど、不安が大きくなるのは仕方ありません。
高校受験に向けて万全の準備をすることで、不安を解消しましょう。
この記事では、高校受験1週間前の勉強法について解説します。
以下、信頼性のため自己紹介します!
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高校受験1週間前の勉強法
高校受験1週間前の勉強は…
の3つに徹底して取り組みましょう。
高校受験2週間前からは、過去問の解き直しなどを行って本番に向けて準備が整っているはず。
最後の1週間は、より効率的に高校受験に向けて自分を研ぎ澄ましていきましょう。
併せて面接対策も総仕上げを行ってください。
それでは、高校受験1週間前の勉強を具体的に解説します。
倍率を気にしても時間のムダ
僕も高校受験や大学受験を経験してきましたし、たくさんの生徒が受験をするのを応援してきたので倍率が気になるのは痛いほど分かります。
とはいえ、倍率を気にしても仕方ありません。
高校受験1週間前は、時間を惜しんで勉強するべきです。
高校受験や大学受験の目的は、合格者を選抜するというよりは合格と不合格の線引きを目的としています。
例えば志望校の定員が200人なら、倍率が1.5倍なら1位から200位までが合格します。倍率が3倍のときも合格するのは1位から200位までです。
もちろん、自分の偏差値よりも高いレベルの高校を志望している場合は不安も増える事でしょう。
でも、その高校に行きたいのには理由がありますよね?高校入学後の自分の姿を想像してモチベーションを高めて乗り越えましょう。
教員をして多くの受験生を見てきた経験上、合格するべき受験生は合格します。
倍率を気にするよりも、定員に入れるようにラストスパートをかけるの正解です。
頻出分野の再確認がメイン
高校受験の過去問を分析すると、志望校や県ごとに大問の数が違ったり、出題されやすい分野に特徴があることが分かります。
高校受験1週間前に全範囲を復習するのは時間的にも体力的にも不可能です。
となれば、出題されやすい頻出分野の対策を行うのが正解で、出題されるか分からない分野を一生懸命勉強するのはただのギャンブルですよね?
5教科の中で、頻出分野が特に分かりやすい教科は「数学」です。公式や解法を確認することで、本番の点数が大きく変わる可能性があります。
高校受験1週間前になって、ジタバタしても仕方ありません。
取るべき点を取ることだけを考えて勉強に取り組みましょう。
暗記の最終チェックの総仕上げ
暗記で答えられる問題は高校受験1週間前からでも、十分点数アップが期待できます。
高校受験1週間前に暗記するべき内容は、高校受験2週間前から取り組んできた暗記の総仕上げになります。
国語や英語の暗記も頑張るべきですが、特に暗記で力を入れたいのが「理科と社会」です。
国衙や英語はテーマとなる文章が予想できませんが、理科と社会は決まった範囲からの出題なので用語や公式・知識が決まっています。
教科書やノートを眺めるのでなく、答えを書きながら暗記できているかを確認してください。
高校受験本番では試験前の休み時間など、わずかですが勉強できる時間があります。
高校受験1週間前の勉強で忘れていた用語・公式や漢字を書き間違えた用語などをメモに書き出しておくと本番前に役立ちます。
最終チェックのペースは高校受験2週間前に1周目、高校受験1週間前に2周目を行えるように行うのが理想です。
ケアレスミス対策で失点を減らす
高校受験ではいかに「無駄な失点や減点を減らせるか」…つまり『ケアレスミス対策』が大事です。
ケアレスミスには色々なものがあり、受験生によってそれぞれクセがあります。
問題集や過去問を見返して、どのようなケアレスミスをしやすいのかというクセをつかんでおきましょう。
よくあるケアレスミスは、次の6つです。
- 見違い・読み間違い
きちんと問題文や図などを読まずに解答してしまい、間違えてしまうというミスです。 - 答えの決めつけ・思い込み
問われていることを理解しないまま、答えを自分で決めつけて解答するミスです。
問題文の途中で答えが思いついたので、最後まで問題を読まずに回答するというミスも多いです。 - 計算ミス
計算の途中で間違えた数値で計算してしまうミスです。 - 書き間違い
漢字の書き間違い・小数点の打ち間違い・符号のつけ間違いなどが挙げられます。 - 転記ミス
正しい解答までたどり着いているのに、解答用紙に転記するときにミスをするケースです。
他にも、回答欄のズレなどもあり得るミスになります。 - 書き忘れ
単位などの書き忘れで、高校受験では単位が書かれていない場合は減点、最悪の場合は不正解になってしまいます。
僕が高校受験をするときは、計算ミスは少なかったのですが、単位の書き忘れをするクセがあり減点させることが多かったです。
自分がやってしまいがちなケアレスミスを把握しておけば、本番でも間違わないように気を付けるでしょうし、見直しの際にも見落としを少なくすることが出来るでしょう。
大事な事なので、繰り返します。高校受験ではいかに「無駄な失点や減点を減らせるか」が大事です。
ケアレスミスを減らせば、確実に合格に近づきます。ケアレスミスを無くせば、プラス10点も十分にあり得ると思います。
面接の対策も大詰め
面接の対策も大詰めです。
高校受験1週間前も2週間前から引き続き、毎日模擬面接を行いましょう。
順調に練習が進んでいると、慣れが生じて緊張感が薄れてしまうかもしれません。
高校受験1週間前からは、できるだけ学校の先生に面接の練習をお願いすると良いでしょう。
高校受験の面接については、以下の記事を参考にしてください。
高校受験1週間前の過ごし方
受験の1週間前に最優先することは「体調管理」です。
受験前に体調を崩してしまったら、実力を発揮できません。
最悪の場合、高校受験を受けること自体ができなくなる可能性さえあります。
他にも、高校受験1週間前だからこそ備えておくべき準備があるのです。
次の6つを意識しながら、1週間を過ごしましょう。
- 睡眠をしっかりとる
- 食事をきちんととる
- お風呂の入り方を工夫する
- 感染症対策を完璧に
- 必要なものの準備を済ませる
- 起床を1時間早める
それでは、それぞれ詳しく見ていきます。
睡眠をしっかりとる
受験直前になると、焦りから夜遅くまで勉強したくなる気持ちは分かります。
でも、睡眠不足は体調を崩す原因の一つなので、絶対に避けてください。
正直、高校受験1週間前になってできる勉強はたかが知れています。
睡眠時間を削って勉強しても、疲労によって免疫が落ち、体調を崩すリスクが高まるだけです。
加湿器を用意するなど気持ちよく睡眠がとれるように、環境を整えてあげると受験生は喜ぶでしょう。
高校受験1週間前からは、これまで以上にしっかり睡眠時間を確保することが大事になります。
食事をきちんととる
睡眠と同じく、食事をきちんととることで体力の低下や免疫の低下を防ぎましょう。
基本的に、食事のとり方については3食をきちんと取ること以外に注意点はありません。
敢えて言うならば、ビタミンを多く含む緑黄色野菜を取り入れたメニューで免疫力アップを狙うと良いでしょう。
高校受験が近づいてきたら、好きなメニューをつくってテンションを上げる方法も受験生は嬉しいものです。
おなかを下しやすいのであれば、高校受験が近づいてきたら生野菜の摂取は避ける、消化の良い食事をとるなどの配慮をしておきましょう。
お風呂の入り方を工夫する
高校受験は寒い時期に行われるので、体調管理の観点からお風呂の入り方も甘く見てはいけません。
勉強する前にお風呂に入るのであれば、熱いお湯に短時間入るようにしてください。
勉強が終わり、寝る前にお風呂に入る場合は、ぬるいお湯に長時間入るのが良いでしょう。
お風呂はリラックスできる時間なので、寝る前であれば最大限リラックスできるようにぬるいお湯に長時間入る方が良いですし、集中を切らしたくない場合はリラックスしすぎないように熱いお湯に短時間入るべきです。
お風呂の入り方を工夫して、高校受験前に体調を崩さないようにしましょう。
感染症対策を完璧に
高校受験の1週間前はまだまだ寒いので、インフルエンザなどの感染症が怖い時期です。
あらかじめ予防接種やワクチン接種などの対策も大事になります。
感染症対策は、次の3つです。
- 不要不急の外出を避ける
- 外出中はマスクの着用と手指消毒
- 帰宅後はうがいと手洗いの徹底
それぞれ、気を付けるべきことを確認しましょう。
不要不急の外出を避ける
感染症対策として一番効果的なのは、人混みを避けることです。
ウイルスが多い空間を避ければ、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかる可能性を大幅に低下させることができます。
外出中はマスクの着用と手指消毒
食事時間を除き、外出中は常にマスクを着用しましょう。
マスクは、他人に風邪や感染症をうつさないことが目的です。
「消毒用のウェットティッシュ」を携帯したり、備え付けの消毒液を活用し、食事前の手指消毒を行ってください。
帰宅後は「うがいと手洗い」を徹底
不要不急の外出は避けたいですが、学校や塾に行くことは避けられません。
帰宅後は「うがいと手洗い」を徹底しましょう。
必要なものの準備を済ませる
僕は2週間前の土日を利用して一度、本番当日のリハーサルを行うことをおすすめしています。
リハーサルを行うことで、当日の動きを確認することができますし、併せて必要なものの確認もできるというメリットがあるからです。
必要なもの、受験生によっては必要なもの(メガネや薬など)の確認や準備を早めに済ませましょう。
前日になって慌てると、受験生が動揺してしまうかも知れません。
本番当日に高校受験に100%集中できるように、不安要素は事前に消しておいてください。
起床を1時間早める
高校受験は朝早い時間から実施されるので、開始時刻に頭が完璧に動く状態をつくっておくことも大事です。
高校受験2週間前には通常よりも30分起床を早め、康応受験1週間前にはさらに起床時間を早めて1時間は早く起きるようにしましょう。
当日の朝、思わぬトラブルが発生するかも知れません。
朝の時間に余裕があれば、いざと言うときの対処法の数が変わって来ます。
本番で実力を100%発揮するため、メンタルの状態も万全になるように仕上げましょう。
ポジティブな声掛けをする
受験生は1週間前ともなれば、かなりナーバスになっているはずです。
高校受験本番で失敗したときのことを想像したりして、不安になるのは仕方がありません。
本人の性格を考慮しながら、できるだけ普段通りに接してあげることを意識しましょう。
もしも不安を口にした時は、じっくりと話を聞いてあげてください。
高校受験1週間前に、ぜひとも意識して欲しいことは『ポジティブな声掛けをすること』になります。
高校受験に対する不安から、そうしないようにと思っていてもネガティブな思考になってしまうのが受験生です。
これまでの努力を一緒に振り返りながら、ポジティブな言葉をかけてあげることで「本番に対する良いイメージ」を持たせることが大事と心得ましょう。
もしも体調を崩したら
どれだけ注意していても、インフルエンザなどの感染症に感染するリスクはゼロにはできません。
体調を崩したら、すぐに中学校に連絡しましょう。
保護者が判断して行動するよりも、中学校からの指示を受けてその後の動きを決める方が良い結果になる場合が多いからです。
中学校は、必ず志望校に確認した上で対応を指示してくれます。
私立高校の場合は感染症対応をしてくれる場合があったり、公立高校も都道府県によっては再試験や別室受験の措置が行われる場合があります。
受験生に配慮した対応をしてくれるので、隠して本番に臨むという選択はしないようにしましょう。
高校受験1週間前の勉強法
刻一刻と高校受験は近づいてきます。
時間を1秒もムダにするわけにはいきません。
時間のムダを省くために、1週間前のやるべきことを明確にしておくべきです。
高校受験1週間前の勉強は…
- 頻出分野の再確認
- 暗記の総仕上げ
- ケアレスミス対策
の3つに徹底して取り組みましょう。
勉強と同じ、いいえ、勉強よりも大事なことは体調管理です。
最後の1週間でこれまでの努力がムダにならないように、できることは全て行いましょう。
ナーバスになった受験生にぜひ、ポジティブな声をかけてあげてください。
▼高校受験直前の対策については以下の記事を参考にしてください。
悔いのない高校受験にするために、この記事がお役に立てば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。