高校受験の面接で志望理由を聞かれた時、受験生がするべきことは何か分かりますか?
それは自分が「志望校に入学したいという熱意」や「志望校にふさわしい学生であること」を面接官にアピールすることです。
ところが、受験生の中には面接官にうまくアピールできない人がいます。
その原因は、自己分析ができておらず…アピールがぼんやりしてしまうことにあります。
この記事では「志望理由に自己分析が大事な理由」を詳しく説明していきます。
以下、信頼性のため自己紹介します!

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高校受験の志望理由の決め方
高校受験の志望理由の決め方は、次の3ステップです。
- 【ステップ1】将来の夢や目標の確認
- 【ステップ2】求められる生徒像と合致させる
- 【ステップ3】内申書の内容も考慮する
志望理由を決めるときには、自己分析がとても大事です。
志望理由を決めるのに「自己分析」が重要な理由を見ていきましょう。
志望理由を決めるのに「自己分析」が重要な理由
志望理由には、自己分析がとても大事です。
高校側は面接の質疑応答で…
- 合格に向けてどれだけの熱意を持っているか
- 自分の特徴を適切に理解しているか
- 高校の求める学生像に合っているか
- 入学後に成長する可能性や伸びしろがあるか
の4つのポイントを確認したいと考えているのです。
見方を変えれば、「志望校にふさわしい学生であること」をアピールできるかが重要になります。
ここからは、志望理由に自己分析が必要な理由を具体的に確認していきましょう。
面接の質問で深掘りされるから

人に「〇〇〇が良いから購入するべきだよ」と話をするときには、その商品の良い面や悪い面を知っていないと、おすすめできません。
同じように、高校受験の面接で自分が「志望校にふさわしい学生であること」をアピールするためには、自分のことをきちんと把握しておくことが大切です。
面接官はいろいろな質問で、受験生を丸裸にしようとします。言うなれば、電化製品を買いに来たお客さんが店員さんを質問攻めにしている状況です。
店員さんが自分の欲しい商品の質問に答えられないと、購入意欲は下がります。逆に、その商品の説明を聞いて納得して購入したのであれば、きっと使っても満足度が高いでしょう。
面接の質問で深掘りされたとき、自信を持って自分のことを説明できるかどうかが合否を分けます。
志望理由書が必要な場合があるから

高校受験のときには、志望理由書を事前に志望校から提出するように求められるケースがあります。
他にも、「面談シート」、「自己PRカード」、「自己申告書」と形は違えども、面接の前に自己分析をしていないと書くのが難しい課題が与えられる都道府県も多いです。
高校受験の面接の成功のカギは、自分が「志望校にふさわしい学生であること」をアピールできるかになります。
「彼を知り己を知れば百戦殆からず」という故事があります。
敵の実力や現状をしっかりと把握し、自分自身のことをよくわきまえて戦えば、何回戦っても勝つことができるという意味です。
まずは己を知るために、自己分析を行いましょう。
自己分析の「確認ポイント」12項目

自己分析の確認ポイントは、次の12項目です。
- 得意教科
- 苦手教科
- 部活
- 学級活動
- 生徒会活動
- その他の活動
- 趣味・特技
- 持っている資格
- 長所
- 短所
- 成長したこと
- 悔いが残っていること
それぞれ見ていきましょう。
得意教科
- 得意教科名
- 得意教科になったきっかけ
- 得意教科の成績アップのためにした取り組みや工夫
苦手教科
- 苦手教科名
- 苦手教科を克服するためにした努力
部活
- 部活名
- 部活の実績
- 部活で得た経験
学級活動
- 学級の係りや役割(3年間)
- 行事での活躍・実績
生徒会活動
- 生徒会活動の記録
その他の活動
- ボランティア活動など学校外の活動の記録
趣味・特技
- 趣味
- 特技
持っている資格
- 資格
長所
- 長所(最低でも3つ)
- 長所を生かしたエピソード
- 長所を伸ばすために取り組んだこと
短所
- 短所(できるだけ多く)
- 短所で失敗したエピソード
- 短所を克服するために取り組んだこと
成長したこと
- 重要な経験+成長
- 印象に残った場面+成長
悔いが残っていること
- 達成できなかった目標
- やり直したい思い出
自己分析の例

自己分析する項目 | 例 |
得意教科 | 理科・社会・数学 |
苦手教科 | 英語 |
部活 | 陸上競技 |
学級活動 | ①号令係 ②学習委員 ③学級委員長 |
生徒会活動 | 広報部 |
その他の活動 | 海岸の清掃活動 ※ボランティア |
趣味・特技 | テニス ボードゲーム |
持っている資格 | 英語検定2級 理科検定1級 |
長所 | 真面目 責任感が強い 向上心がある |
短所 | 頑固なところ 継続力がない |
中学3年間で 成長できたこと | 体育祭でリーダーを 務めて、行動力が 身に付いた。 |
中学3年間で 悔いが残っていること | 部活で全国大会に出場 できなかったこと |
簡単にまとめましたが、内容をもっと詳しく書くことで自己分析の内容が深まります。
▼自己分析ができるワークシートはこちら↓
次に、自己分析を志望理由に落とし込む準備をしましょう。
志望理由の決め方を詳しく解説

志望理由は、次の3ステップで決めてください。
- 【ステップ1】将来の夢や目標の確認
- 【ステップ2】求められる生徒像と合致させる
- 【ステップ3】内申書の内容も考慮する
それでは、志望理由の決め方を見ていきましょう。
【ステップ1】将来の夢や目標の確認
高校に入学する理由を改めて考えてみましょう。
大学進学のため、資格取得のためなど受験生によって様々です。
高校受験は終わりではなく、その先につながっていく始まりであると考えてください。
多くの中学生は…
高校進学→進学(大学・短大・専門学校)→将来の夢や目標
という考え方を持っていると思いますが、逆算して考えてみましょう。
将来の夢や目標→必要な資格・条件→進学先→進学に必要なことを学べる高校
逆算するとこうなるので、将来の夢を叶えるために「高校で何を学びたいのか」が明確になります。
まずは『将来の夢や目標』の確認を行ってください。
【ステップ2】求められる生徒像と合致させる
志望校を選ぶときには、ホームページやパンフレットを見たはずです。志望校のことを調べる中で、志望校の特徴や進学実績などを見て魅力を感じたからこそ受験を決意したはず。
体験授業に参加するなどして志望校の雰囲気を確かめたり、先輩の口コミをチェックした受験生も多いでしょう。
何より、学校説明で教育方針を聞いて「この高校で充実した3年間を過ごしたい」と思って受験を決意したはずです。
「自己分析」と「将来の夢や目標の確認」が終わったら、自分が高校で学びたいことを志望校が求める生徒像と合致させましょう。
志望校で、夢や目標のために「必要なことを学べるか」が重要です。
「卒業生の進路」が自分の目指すべき進路となっているかを確認しておくことも大切になってくるでしょう。
自分が高校で学びたいことを志望校が求める生徒像と合致させる方法は、志望校の教育方針や求める生徒像の中からキーワードを抜き出すことから始めてください。
例えば、英語など特定の教科に力を入れていれば、その教科がキーワードと考えてOKです。
次に、抜き出したキーワードと結びつく自分の経験やエピソードをピックアップしてください。
ピックアップした内容から、面接官に良い印象を与えられると考えられるエピソードこそが志望理由に盛り込むべき内容となります。
志望校の教育を通して自分がどのように成長するか、また、成長したことを卒業後の進路にどう生かすのかが盛り込まれた志望理由…完ぺきです。
【ステップ3】内申書の内容も考慮する
ひとことで言えば「ウソはダメ」ということです。
内申書には3年間の受験生のすべてが記されています。
内申書は面接のときの履歴書と同じものと考えましょう。
自分で考えた志望理由が素晴らしくても、内申書の内容と大きくかけ離れていたら本当かどうか疑われてしまいます。
内申書の内容も考慮して、誇張せず正直に志望理由を決めるようにしましょう。
志望理由の例文
志望理由は、高校受験の面接で絶対に聞かれる質問です。
絶対に聞かれる=重要度が高いということなので、きちんと準備しておきましょう。
実際に面接で評価の高い志望理由をの例文は、次の通りです。
私は将来は、海外で法律に関わる仕事がしたいと考えています。
私は社会の授業で司法を学び、法律が人権を守ることを知って感動しました。
また、私の家庭は海外旅行に行くことが多いので英語に触れる機会に恵まれており、海外で働くことに魅力を感じるようになりました。
学校説明会で海外の提携校との交換留学など、御校がグローバル教育に力を入れていることや卒業生に法学部への進学が多いことを知り、御校が私の目標を達成するのに最適な高校だと思ったので志望しました。
「自分はなにがなんでも、この高校に行きたい!」という熱意を、具体的な理由を盛り込むことによって面接官に伝えましょう。
他にも、高校受験の面接で聞かれる定番の質問の対策もきちんと行っておきましょう。
▼高校受験の面接で聞かれることはこちらから↓

自分の言葉で表現できるように

志望理由を決める時のよくある失敗に、志望校の校訓や教育方針を丸々パクるというものがあります。
きちんと志望校の校訓や教育方針を理解しているのであれば問題はありません。
校訓などは、分かりやすいものもあれば、難しい漢字で書かれていて分かりにくいものも多いです。
難しい漢字で書かれていて意味も分からない状態のまま言葉を丸暗記していると、たちまち面接官に見抜かれてしまいます。
志望校の校訓や教育方針を丸々パクるのではなく、自分の言葉で説明できるように備えておきましょう。
高校受験の志望理由の決め方
この記事で解説してきたように、志望理由には自己分析がとても大事です。
自己分析で分かった自分の強みを「将来の夢や目標の確認」とリンクさせることで、理想的な志望理由を導き出すことが可能になります。
リンクさせる手順は、次の3ステップです。
- 【ステップ1】将来の夢や目標の確認
- 【ステップ2】求められる生徒像と合致させる
- 【ステップ3】内申書の内容も考慮する
自己分析から志望理由を書くためのワークシートが欲しい方はこちら↓
志望理由を面接官に伝えることで、「志望校にふさわしい学生であること」をアピールすることができます。
評価の高い志望理由は自己分析から!
▼高校受験の面接の対策はコチラをチェック↓
→【STEP4】自己分析なくして成功なし(今はココ)
学校でも担任など関係の先生が面接の対策を行ってくれると思いますが、先生の数に対して生徒の数が多いこともあり面接の練習が多い学校は少ないはずです。
学校での面接対策だけでは十分じゃないときは、自宅で面接の練習を行う必要があります。
自宅で面接の練習を行う方法やチェック項目が知りたい場合はコチラの記事を読めばスッキリ解決できます。
この記事が志望理由の作成に役立つことを祈っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。