定期テストの結果が返されると…
「あんなに一生懸命、時間をかけて勉強したのに」
と、勉強した成果が定期テストの結果に反映されないことに悩む中学生をたくさん見てきました。
必要なポイントが抜けた勉強計画を使ったまま、どんなに勉強しても絶対に定期テストの成績は上がりません。
定期テストの勉強計画に必要なポイントって何でしょうか?
この記事では、中学生の定期テスト勉強計画の立て方を教えます。
以下は僕の自己紹介です。

定期テストの計画表の作り方
定期テストの計画表の作り方は、次の6つです。
- 定期テストの範囲を確認する
- 教科ごとの目標を設定する
- 自分の現状を把握する
- 弱点をリスト化する
- 1日当たりの勉強量を決める
- 勉強計画を紙に書く
この手順を進めていけば、理想的な定期テストの勉強計画が完成します。
理想的な勉強計画があれば「いつ・どの教科・何を勉強するすべきか」が明確になり、勉強をするときに迷いがなくなります。
勉強計画を立てるベストタイミング

定期テストの3週間前からテスト勉強に必要な教材の準備を始めておくと、勉強計画の完成と同時にスムーズに勉強に取り掛かかれます。
また、教材の準備と併せて宿題の提出も定期テストの3週間前から行っておけば、テスト対策に集中できるはずです。
定期テストの3週間前からテスト対策をしている中学生はほとんどいないので、早い段階から準備を始めておけば大きくリードすることができるでしょう。
勉強計画を立てるベストタイミングは定期テストの2週間前になります。
一般的に、定期テストの2週間前がテスト範囲の発表のタイミングであり、勉強計画を立てるベストタイミングは早すぎず、遅すぎないテストの2週間前になるのです。
定期テストの計画表を作る手順【7ステップ】
これまでにたくさんの中学生が立てた定期テストの勉強計画を見てきました。
「定期テストの勉強がうまく行く生徒」の勉強計画と「定期テストの勉強がうまく行かない生徒」の勉強計画には明らかな違いがあります。
定期テストの勉強がうまく行く生徒の勉強計画をもとに編み出した、定期テストの計画表を作る手順は次の7ステップです。
- テスト範囲を確認する
- 教科ごとに目標設定する
- 自分の現状を把握する
- 弱点をリスト化する
- 1日当たりの勉強量を決める
- 1日ごとの勉強計画を立てる
- 勉強計画を紙に書く
テストの勉強計画を立てる手順は、この7ステップが基本と考えてください。
7つのステップを、それぞれ詳しく見ていきましょう。
テスト範囲を確認する
定期テスト範囲が発表されたら、教科ごとのテスト範囲を確認しましょう。
特に苦手教科の定期テストの範囲は、暗記が必要な重要用語の量などに注目して確認してください。
テスト範囲を確認を確認する時には、前回の定期テストの反省を思い出しましょう。
前回の定期テストで英単語の暗記がうまく行ったのであれば、その方法は継続するべきです。
逆にうまくいかなかったことは、その原因をハッキリさせて同じ失敗を繰り返さないようにしましょう。
教科ごとに目標設定する

定期テストの範囲の確認が終わったら、教科ごとの目標設定です。
定期テストの目標を決めるときには、次の3つの条件を満たしているかを確認しましょう。
- 目標設定を本人がしているか
- 達成可能な目標を設定か
- 具体的な目標が設定できているか
3つとも「当然のこと」ですが、勉強が苦手な中学生のほとんどが実行できません。
それでは、目標を決めるときの3つのポイントをそれぞれ詳しく見ていきましょう。
目標を本人が決めているか
定期テストの目標を立てる一番の目的は「勉強のやる気を上げること」にあります。
やらされる勉強ではなく、やる気をアップのためには、定期テストの目標を勉強する本人が決めることが重要です。
達成可能な目標を設定か
高すぎる目標を設定してしまうと、定期テストの勉強をしていく過程で「この目標は達成できないなぁ…」とやる気を失う原因になります。
定期テストでは達成可能な目標を設定しましょう。
具体的な目標設定か
具体的な目標設定でないと、達成できたかを明確に判断することができません。
定期テストの目標は、点数を使って具体的に設定するのが良いでしょう。
自分の現状を把握する
次に目標を達成の達成に向けて、今の自分の状況を把握することが必要です。
現状把握ができていれば「理科は重要用語を全部暗記しておかないと、目標の80点に届かないな」というように現状から目標達成のために必要なことが分かります。
まずは、テスト範囲と現状を照らし合わせて、できていることを線で消しましょう。できていることを消していって残ったことは「弱点」です。
出来ていることを勉強しても定期テストの点数は伸びないので、弱点の克服を最優先に行うようにしましょう。
弱点をリスト化する

目標を達成するために「弱点」をリストにします。
【悪い例】
・数学の問題を解く
・英単語を覚える
悪い例は、抽象的な内容になっています。
え?十分具体的じゃないかと思いましたか?具体的とは……
【良い例】
・教科書P23~P25の例題(全部で5問)を解く
・P124~P132に出てくる英単語68個を覚える
良いリスト=「数字が盛り込まれたリスト」と思ってください。
目標達成のために弱点をリスト化したら、1日当たりの勉強量を決めましょう。
1日当たりの勉強量を決める
まずは、定期テストまでのスケジュールを確認してください。
スケジュールの確認によって「1日中勉強ができる日」や、「部活の試合で、勉強時間が確保できない日」が見えてくるはずです。
勉強できる日(確保できる勉強時間)が分かったら、1日当たりの勉強量を決めます。
1日当たりの勉強量を決めるときに注意したいことを、2つ確認しておきましょう。
問題の難易度を確認する
弱点リストの内容をよーく見てみましょう。
定期テストの勉強計画を立てるときに、難易度を考慮していますか?
例えば、中2理科・電流の働きを勉強するとしましょう。
【中2理科・電流の働き】
弱点のリスト・直列回路の電流の計算問題(問題集P22の5問)・直列回路の電圧の計算問題(問題集P23の4問)
・並列回路の電流の計算問題(問題集P24の5問)
・並列回路の電圧の計算問題(問題集P25の4問)
・直列回路のグラフ問題(問題集P26~P27の3問)
・並列回路のグラフ問題(問題集P28~P30の3問)
この生徒は直列回路の計算問題は得意だけど並列回路に自信がなく、対策をするべき問題の数は15問となります。
定期テスト本番まで2週間であれば、毎日1問ずつ解けばOKという計算になりますが、これは危険な考え方です。
グラフ問題は単純な計算問題と比べて難しい問題が多いので、僕なら1日目に問題集P24の5問、2日目に問題集P25の4問を解くようにします。
そうすれば、残りの4日を使ってグラフの問題にじっくり取り組むことができますし、万が一終わらなかったときには1日の予備日があるので安心です。
問題によって難易度が違うので、すべての問題を同じペースで解くのはなかなか難しいです。弱点リストを日割にするのではなく、問題の難易度を見ながら1日当たりの勉強量を決めましょう。
定期テストの前日からさかのぼる
定期テストの勉強計画で1日当たりの勉強量を決めるとき、勉強を始める日から決めていませんか?
定期テストの勉強計画で1日当たりの勉強量を決めるときには、定期テストの前日からさかのぼりましょう。
勉強を始める日から決めた場合と定期テスト前日からさかのぼって決めた場合の違いを説明します。
国語の定期テストの範囲が問題集P11~27P(計16P)だったとして、それぞれを見ていきましょう。
【勉強を始める日から決めた場合】
定期テスト14日前 | 問題集11P~15P(4P) |
定期テスト10日前 | 問題集16P~19P(4P) |
定期テスト7日前 | 問題集20P~22P(3P) |
定期テスト3日前 | 問題集23P~25P(3P) |
定期テスト前日 | 問題集26P~27P(2P) 見直し |
勉強を始める日から決めると、1日でも勉強出来ない日があったらテストに間に合いません。
【定期テスト前日からさかのぼって決めた場合】
定期テスト前日 | 予備日 |
定期テスト3日前 | 見直し |
定期テスト7日前 | 問題集23P~27P(5P) |
定期テスト10日前 | 問題集18P~22P(5P) |
定期テスト14日前 | 問題集11P~17P(6P) |
定期テスト前日からさかのぼって決めれば、定期テスト前日を見直しに充てられるほどの余裕が生まれます。
定期テストの前日からさかのぼって1日当たりの勉強量を決めれば、バランスの良い勉強計画を立てることが出来るでしょう。
1日ごとの勉強計画を立てる
1日ごとの勉強計画を立てるとにのポイントを、具体的な例を使って説明します。
18時15分~19時00分 夕食
19時00分~20時00分 数学
20時00分~21時00分 理科
21時00分~21時30分 入浴
21時30分~23時00分 英語
この勉強計画には休憩が無いことが問題です。
休憩時間が無いと疲れが溜まって集中力が欠けてしまいます。勉強計画を立てるときには、10分程度の休憩を設けるようにしましょう。
一見すると休憩時間が無いこと以外は特に問題ないように見えますが、この勉強計画は時間に基づいているという大きな問題点があります。
「あと15分で終わりだ」
「速く時間が過ぎないかな」
というように、勉強の目的が時間の消化になってしまう危険性が高いです。
毎日、長時間の勉強すれば、絶対に定期テストの成績が上がるという保証はありません。
定期テストの勉強は「何時間勉強したか」ではなく「どれだけ理解できたか」がすべてです。
1日ごとの勉強計画は次のように立てると良いでしょう。
夕食
数学
問題集(2次関数)をP98~P107まで進める
休憩10分
理科
問題集(並列回路の電圧)P25の4問を解く
入浴
英語
問題集P82~P88の間違った問題を解きなおす
英単語の小テスト第3回から第5回までを復習する
その日に勉強すると決めたことが2時間で終わるのであれば、勉強時間は2時間OKです。
僕は陸上競技の部顧問をしており、有名な駅伝のチームが陸上競技場に現れて練習するのを見たことがあります。
そのチームは10㎞を30分で走ると練習後に風のように去って行き、1か月後のテレビ中継される有名な某駅伝大会で優勝しました。
何が言いたいのかというと、何事もダラダラと長い時間取り組むよりも、短時間に集中して取り組む方が効果的だということです。
1日ごとの勉強計画を立てるときには、「何時間勉強するか」ではなく「何を理解するか」を意識しましょう。
勉強計画を紙に書く

あとは定期テストの勉強計画を紙に書いたら完成です。
定期テストの勉強計画を紙に書く目的は……
- その日にするべき勉強内容を明確にする
- 勉強し終わった項目を消していく
- 勉強の進行状況を分かりやすくする
の3つです。
定期テストの勉強計画を紙に書く一番の目的は、その日にするべき勉強内容を明確にすることになります。
定期テストの勉強計画を紙に書いたものを勉強を始める時に見れば、その日に何から勉強するのかをすぐに確認できるので、机に座って「今日は何をするんだっけ?」と確認する時間を無駄な時間を省くことができます。
勉強し終わった弱点はその都度、消しましょう。
毎日の勉強で理解した内容が消えていくので、勉強計画を書いた紙を見れば進行状況がすぐに分かるはずです。
教科別:勉強計画を立てるコツ
教科別の勉強計画の立て方を紹介していきます。
5教科だけでなく、副教科についても解説していきます。
国語の勉強計画

定期テストの国語では、漢字や用語・文法の暗記はまとめて勉強するのではなく、間隔を空けて何度も復習できる勉強計画にしましょう。
また、定期テストの国語には教科書の内容や出題されたり、問題集の問題がそのまま出題されることが多いので、勉強計画をきちんと立てれば高得点も十分狙えます。
定期テストの国語では勉強時間がたくさん必要であることを考慮して時間に余裕のある勉強計画を立ててください。
数学の勉強計画

定期テストの数学では、公式や定理の暗記ができていないと話になりません。
もしも、公式や定理の暗記が不安であれば勉強計画の最初に暗記を入れましょう。
定期テストの数学では、問題演習を通して公式や定理を自由に使いこなせるようにすることが大事です。
定期テストの数学では、教科書や宿題から同じ問題や似た問題が出題されるので、間違った問題をすべて解き直せるように勉強計画を立てるようにしてください。
問題を見たらすぐに解法が思いつくレベルになるまで問題演習をすれば、問題を解くスピードも十分なものになっているでしょう。
英語の勉強計画

英単語と熟語など暗記が点数に結び付く分野は確実に得点したいです。
国語の勉強計画と同様に、暗記はまとめて勉強するのではなく、間隔を空けて何度も復習できる勉強計画にしましょう。
ただし、英語は国語と違って「積み上げ型の教科」です。定期テストごとにきちんと文法などの内容を理解していないと、次の定期テストの結果に悪影響が出てしまいます。
定期テストの英語では、テスト範囲をまんべんなくカバーできる勉強計画を立てましょう。
理科の勉強計画

理科の定期テスト問題は、暗記問題と考察問題の2種類に分かれます。
まずは、重要用語を暗記できる勉強計画を立てて、確実に得点を取ることが重要です。暗記のときには丸暗記するのではなく、規則性見つけたり、例外を押さえると良いでしょう。
また、定期テストの理科で出題される考察問題には出題パターンがあります。問題のパターンと答えを暗記するくらい何回も解き直すことができる勉強計画にできるかがポイントです。
社会の勉強計画

定期テストの社会では圧倒的な量の暗記が必要で、暗記した内容を間隔を空けて確認する必要があります。
また、図やグラフや表を読み取る問題や記述問題の対策にも時間が必要になるので、勉強にたくさんの時間がかかってしまうでしょう。
他の教科以上に、早めに対策を始められるように勉強計画を立ててください。
副教科の勉強計画
期末テストでは、中間テストにはなかった副教科のテストが加わります。
副教科のテストでは、授業で使った教材やテスト対策用のプリントを暗記する勉強がメインになるでしょう。
副教科は、5教科と比較すると難易度が低くなるので勉強する時間は少なくて済みます。
時間が少なくて済むからと言って後回しにするのではなく、副教科の勉強にかける時間をきっちり確保できる勉強計画を立ててください。
副教科はスキマ時間やテスト前日に集中して勉強するようにしましょう。
計画倒れを防ぐ9つの秘訣
勉強計画を立てることより『勉強計画を実行すること』の方が何倍も大事です。
いくらいい勉強計画を立てられたとしても、勉強計画が計画倒れになってしまっては意味がありません。
実は、計画倒れを防ぐ秘訣が9つあるんです。
- 早めにテスト勉強を始める
- 集中できる環境を整える
- 優先順位を決める
- 勉強済みの項目を消す
- できなかった問題だけを解き直す
- 勉強計画に予備日を用意する
- 勉強計画を柔軟に修正する
- 適度な休憩を勉強計画に入れる
- 大人の協力を得る
それぞれ、詳しく解説していきます。
早めにテスト勉強を始める

定期テストの勉強がうまくいかなかった生徒は……
「定期テストの範囲を全部勉強し終わらなかった」と嘆いています。
定期テストの勉強がうまくいかなかった生徒の勉強計画を見てみると、計画自体は悪くないケースが多く見られます。
このように、計画自体は悪くない生徒へ向けたアドバイスは「早くテスト勉強を始めよう」です。
また、定期テストが終わる度に「勉強時間が足りなかった」という嘆きも良く聞きます。
多くの中学生が早く定期テストの勉強を始めるべきだと分かっているけど、なかなか行動に移しません。逆に言えば、早く定期テストの勉強を始めれば始めるほど有利になります。
集中できる環境を整える
机の上は常に整理整頓をして、勉強をスタートしやすい状況を保つことも重要です。
机の上が汚いと集中できません。勉強そっちのけで片づけに夢中になってしまうこともあるでしょう。
また、スマートフォンが手に届く場所にあったり、机の上が散らかっていると勉強に集中できません。
スマートフォンなど学習に必要ない「誘惑物を排除すること」が大事です。
テスト勉強が本格的に始まる前に「机を片付ける日」や「プリントを整理する日」をつくるようにすると良いでしょう。
また、自宅で集中して勉強できる状況が理想です。もし、家が来客などで集中できない時には、図書館などの自習室を利用するのも良い手段です。
優先順位を決める

定期テストの勉強では「優先順位」を意識しましょう。
定期テストの勉強では、苦手教科の対策を優先的に行うようにしてください。
定期テストの点数を30点から60点にするのと、60点から90点にするのはどちらが簡単ですか?
当然、30点から60点にする方ですよね?
苦手な教科は後回しにしたくなりますが、「苦手=伸びしろが大きい」という見方もできます。同じ30点なら、苦手教科の対策をする方が圧倒的に楽に点数が伸ばせます。
苦手教科の対策の方が圧倒的に楽に点数が伸ばせるのに、苦手教科の勉強を後回しにして勉強時間が少なくしたら、超もったいないと思いませんか?
苦手なことほどやることリストの先頭に置いて、優先的に終わらせるようにしましょう。苦手教科の対策は大変ですが、苦手なものほど集中力があるうちに終わらせれば定期テストの勉強もスムーズに消化できるはずです。
苦手な科目と同様、理系科目は文系科目に比べると分からない問題を質問することが多いはずなので、前もってやることで質問する時間を取れるようにしてください。
勉強済みの項目を消す
定期テストの勉強計画を実行するときに実践して欲しいことは「勉強済みの項目を消すこと」になります。
なーんだ、そんなことかと思いましたか?
ところが、勉強済みの項目を消していくのは、定期テストの勉強計画を進めるのに凄く効果的です。
勉強済みの項目を消していくのは快感で、充実感を得られます。
また、勉強していない項目は消すことができないので、翌日以降に実行しないといけない項目を簡単にチェックできます。
実際の進行状況が勉強計画に比べて遅れた場合に、どのくらい遅れたかも分かりやすいので勉強計画の修正もスムーズに行えます。
勉強済みの項目を消すことは、学習意欲を高めるのに効果的です。
できなかった問題だけを解き直す
意外ですが、勉強ができない中学生ほど定期テストの範囲をすべて勉強しないと気が済みません。
定期テストの勉強では暗記に時間を割きたいので、問題演習の時間は限られます。
限られた時間の中ですべての問題を繰り返し解くのは、なかなか難しいでしょう。
どうすればいいのか?その答えは「間違った問題だけを解き直す」です。
もしかしたら、前に解いた問題はたまたま正解だったかもしれないと不安になるかもしれませんが、一生懸命考えてできた問題は定期テスト本番でも必ず解けます。
初めて解く問題を解答する時に、「何も見ずに解けた」や「教科書を見ながら解けた」というように情報を残しておくと解き直す問題を選ぶときに役立ちます。
授業や宿題には常に真剣に取り組み、できなかった問題だけを解き直せるよう備えましょう。
勉強計画に予備日を用意する

今週1週間、あなたは予定通りに過ごせましたか?
思わぬアクシデントで予定が狂いませんでしたか?
定期テストの勉強で勉強計画どおりに勉強しようとしても、計画が狂うことは当たり前です。
人間ですから体調を崩すこともあります。体調を崩して計画が遅れた場合、遅れた分を取り戻すための時間が必要になります。
ところが、余裕のない勉強計画だと遅れが生じたときに、取り戻すための時間がつくれません。
計画が狂い始めると、たいていの中学生はストレスをためて、勉強計画の実行をあきらめてしまいます。
勉強計画を立てるときは、遅れた計画を取り戻すための予備日をつくるようにしましょう。
遅れた計画を取り戻すための予備日をつくることで、計画倒れの危険性が大幅に減ります。
予定通りに勉強計画が進んだら、予備日を有効に使って更に高得点を目指せばOKです。
勉強計画を柔軟に修正する
定期テストの勉強計画はあくまで理想形で、現実はそう上手く勉強できるとは限りません。
体調不良や急な予定があるかもしれませんし、「勉強を始めたら、意外と時間がかかってしまった」なんてことは結構あります。
もし定期テストの勉強で遅れが生じたら、柔軟に計画を修正しましょう。勉強計画を変えることに抵抗を覚える中学生もいると思いますが、勉強計画を柔軟に修正する能力を身につけることも重要です。
何度も定期テストの勉強計画を立ててPDCAサイクルを回していくうちに、修正の少ない定期テストの勉強計画を立てられるようになっていきます。
定期テストの勉強計画を柔軟に修正するのにおすすめな方法は「ふせんを使うこと」です。
勉強する内容を書いたふせん使えば、場所を貼り替えるだけで簡単に勉強計画の修正が可能になります。
▼ふせんを使った勉強法が気になる方はこちら
適度な休憩を勉強計画に入れる

「休憩=悪」と思わず、毎日の勉強計画の中に休憩時間を意識的に入れましょう。
休憩時間には間食によるエネルギー補給や軽い運動によるリフレッシュがおすすめです。
休憩を取ることは、集中力を維持するために必要になります。
休憩以外にも「食事時間」や「睡眠時間」もきちんと確保して、体調を崩さないようにしましょう。
大人の協力を得る
基本的に定期テストの勉強をする特は孤独です。
「昨日は部活がキツかったから、今日の定期テストの勉強は少し楽をしても良いだろう…」と定期テストの勉強で妥協する場面が出てきます。
定期テストの勉強で妥協を防ぐのに有効な方法は、大人が勉強計画の進行状況を定期的にチェックすることです。
先生や親からの定期的なチェックを受ければ、勉強計画を遅れることは少なくなります。毎日コメントを書いてあげると、やる気アップにもつながります。
定期テストの計画表の作り方
勉強が苦手な中学生ほど、定期テストの範囲をすべて勉強しようとします。
定期テストの前は勉強できる時間に限りがあるので、いかに無駄な時間を省くかが大事です。
無駄な時間を省くために必要なものが、定期テストの計画表になります。
定期テストの計画表の作り方の手順は……
- テスト範囲を確認する
- 教科ごとに目標設定する
- 自分の現状を把握する
- 弱点をリスト化する
- 1日当たりの勉強量を決める
- 1日ごとの勉強計画を立てる
- 勉強計画を紙に書く
の6ステップです。7つのステップを押さえれば、定期テストの理想的な勉強計画が完成するはずです。
良い勉強計画が立てられたら、それだけで定期テストの成績は良くなるのでしょうか?
違います。計画を立てて『実行すること』が大事です。
計画倒れにならないための9つのコツを参考にして、定期テストに向けて勉強計画を実行してください。
定期テストに向けてパーフェクトな勉強計画を立てて、ガンガン好成績を取っちゃいましょう。
定期テストでの頑張りは、学力の向上や高校受験の内申点として確実に自分に返ってくるでしょう。
この記事が、定期テストの勉強計画を立てる時に役立つと幸いです。
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。