この記事では、現役の教師が中学生が勉強しない理由を解明します。
多くの保護者が・・・

なんでうちの子は勉強しないんだろう・・・
と悩んでいます。
保護者自身が勉強をしてこなかった後悔から、わが子にはと思い悩む気持ちは非常に分かります!
とはいえ、義務や強制では長期的に勉強に取り組む姿勢は絶対に形成できません。
そんな考えのお子さんを持つ保護者に今日の記事を読んで欲しいと思います。

現役の教員である僕が、ズバリ教えます!
中学生が勉強をしない理由
中学生が勉強をする理由については多くの中学生が・・・
・みんながしているから。
・親が口うるさく言ってくるから。
と答えます。勉強することに関して自ら進んでする中学生はほんの一握りです。
保護者自身も自分が中学生の頃を思い返せば、同じだったはず。
なんとなく、勉強=「しなければならないもの」となっていますよね。
多くの場合は、次の3つが中学生が勉強をしない理由だと思います。
忙しいから
勉強と部活動の両立が難しいという理由で勉強しない中学生は本当に多いです。
確かに、部活動をしていると疲れが原因で帰宅後に寝てしまう中学生の保護者からの相談は多いです。
疲れが原因で、勉強する気力がなくなるのも理解できます。
でも本当に疲れだけが原因なのでしょうか。
帰宅後に勉強はせずに、友達とSNSでやり取りをしたり、動画を見て無駄な時間を過ごしている中学生はかなり多いように感じます。
勉強が分からないから
恐らく、日本中の中学生の多くが勉強しなければならないと考えているはずです。
実際に、高校進学や大学進学は当たり前となっており、進学率は年々上昇傾向にあります。
いざ勉強しようと思い立っても「宿題がさっぱり分からない」「勉強の仕方が分からない」という状況に陥っているとしたらどうでしょう。
学習に対する悩みこそが勉強しない理由かもしれません。
でも、勉強が分からないから勉強しないのであれば解決策はいくらでもあります。
反抗期だから
実際、反抗期が原因で勉強をしない中学生はいます。
保護者が勉強するように促すと反抗的な態度を取るので、どうすればいいか分からないという悩みは何度も聞いてきました。
男子は物を投げたり、暴言を吐いたりすることも多いようです。
女子は保護者の言うことを無視したり、自分の部屋に閉じこもったりするなど対話を拒むことが多いようです。
中学生の反抗期は自然なことです。「反抗期はいつか終わるもの」という気持ちで見守ることも必要です。
年齢の近い先輩のアドバイスは素直に聞き入れることが多いので、そういうアプローチを検討しても良いと思います。
中学生が勉強をするようになる理由付け
中学生が勉強をするようになるためには・・・
①環境を整える
②正しい勉強方法を身につける
の2つのポイントを押さえましょう。
それぞれ説明します。
環境を整える
家ではスマホを筆頭に多くの誘惑物が存在します。
大人だって誘惑物が、目に入ると集中力がそんどん低下してしまいます。
誘惑物の排除を行いましょう。
本人に、自分で誘惑物を使用する際のルールを決めさせると有効です。
勉強する場所を工夫する(リビングなど)ことも検討すべきです。
最初は親子で協力して勉強する環境を整えることから始めましょう。
正しい勉強方法を身につける
保護者が子供のことを想って口うるさく言って聞かせても効果が期待できないパターンの方が多いです。
特に、反抗期の中学生には逆効果になってしまうことが多いのが現実です。
こんなときは、学習塾や家庭教師などに任せましょう。
学校では集団で学習する形態である以上、1人1人に合った勉強方法を教えてもらうことは困難です。
しかしながら、1対1の個別指導なら話は違います。
僕の経験上、反抗期の中学生でも保護者ではなく、講師の言うことは聞くケースがほとんどです。
ぜひこの機会に僕がおすすめのオンライン家庭教師を検討してみてはいかがでしょうか。
現状を放置したらどうなるか
答えは実にシンプルです。
中学生にとって一番大事なイベントは、体育祭でも文化祭でも修学旅行でもありません。
「高校受験」です。
中学生にとっては、高校受験は15年間の人生において最大のイベントです。
もはや人生の分かれ道と言っても過言ではありません。
中学生が勉強をしたくないと思って取り組まなければ希望する進路に進むことが困難になります。
中学生にとっては勉強することは嫌なことですから、しない理由を見つけたいと常々思っています。
勉強したくないという気持ちを放置していると、取り返しのつかない事態に陥ってしまう危険性が高いことを認識しましょう。
お子さんが勉強しない現状があるのであれば、指をくわえてみているのではなく即対応することを強くオススメします。
高校入試前に後悔しても、すでに時遅しなのですから・・・。
自分の生きる道
僕が勉強を通して得た最大の財産は「自分の生きる道」に出会えたことです。
実は、僕は中学生の頃、社会の教員になりたいと考えていました。
理由は、社会の授業が一番興味深くて面白かったからです。
今考えると、ワクワクが止まらない神授業でした!
高校進学後に生物学の楽しさに目覚め、大学に進学したことで理科教師になりました。
僕は、学校という場所で授業を通して「理科の楽しさを伝える」という生きる道を歩んで来ました。
勉強は人生の種まき
大げさに聞こえるかもしれませんが、人にはそれぞれに生まれた理由や生きる意味があると思っています。
勉強する内容は違っても、突き詰めていけば勉強することは「自分が生きる意味」に出会う確率を高めることになるのではないでしょうか。
勉強は『人生の種まき』だと思うのです。
勉強という種を中学や高校時代に一生懸命にまくことで、将来収穫物として自分に返って来るのだと思います。
たくさんの種を適切な時期や場所にまくことで、収穫物の種類や収穫量が変化します。
勉強をすることで、人生の選択肢を増やすことが出来るということです。
上手に種まきをするために
勉強することは人生の種まきだと言いましたが、そうはいってもこの種まきはなかなか簡単にはできません。
上手に種まきをするためにはどうすればいいのでしょうか。
答えはシンプルで、勉強ができたという達成感を感じることだと思います。
自己満足できているかと言い換えることができます。
勉強は究極の自己満足
僕は自己満足は素敵なことだと思っています。
それは、自己満足が自己肯定感につながっているからです。
もちろん、他人に迷惑をかけたり、自分勝手であることは許されません。
スポーツの世界では陸上競技や水泳などのようにタイムと戦う種目が存在します。
100mではたったの0.01秒を縮めるために、選手たちは毎日果てしない努力を積み重ねています。
10”00のタイムが9”99になった瞬間の喜びは想像することが出来ないほど大きなものでしょう。
これは、究極の自己満足といっても過言ではないと思います。
勉強は中学生が成長するための原動力
中学生は自分の限界に挑戦して、今より先の世界を見てみたいという欲求を持っています。
この欲求があるからこそ、向上心が生まれます。
向上心があるから何かに挑戦します。
挑戦で得た自己満足が自信となって、次の挑戦のモチベーションにつながれば人は自然と成長していくものです。
つまり、中学生が成長するための原動力が自己満足なのです。
自分の生きる道探しの手段は1つではない
自己満足を感じられる要素は勉強に限ったことではなく、子供たちの周囲にたくさん転がっています。
それをいかに見つけられるか。磨いてあげられるかが勝負です。
好きなスポーツや趣味がそのまま職業になるなら、それは最高に楽しいでしょう。
人生は長いです。自分の人生をかけてもやり遂げたいことに出会わないともったいないです。
勉強は自分の生きる道を探す手段の1つに過ぎません。
お子さんが自分の夢を実現できる学校で思う存分学ぶことができたら、これ以上に幸せなことはないでしょう。
中学生が勉強しない理由
なんとなく、勉強=「しなければならないもの」となっていることが原因です。
まずは、勉強しない理由を明確にすることが大事です。
その上で、その理由や原因をお子さんに寄り添いながら解決していきましょう。
僕は中学生が勉強すべき理由は「自分の生きる道に出会うため」だと思っています。
しかしながら、勉強は自分の生きる道を探す手段の1つに過ぎないことには注意しましょう。
人生はいつ、どこで、どんなきっかけで変化するか、誰にも分かりません。
自分の可能性を広げられる環境を、子供達に用意してあげたいものです。
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