この記事では現役の教員が、勉強が嫌いな中学生の3つのダメなポイントを教えます。

現役の教員である僕が、ズバリ教えます!
勉強が嫌いな中学生3つのダメ
勉強ができないのには原因があります。
勉強に対する姿勢や考え方を正せば必ず勉強はできるようになります。
・勉強に対する心構えがダメ
・勉強への取り組み方がダメ
・勉強する環境がダメ
の3つのダメをまずは改善しましょう。
勉強が好きな中学生と嫌いな中学生の違い
勉強が好きな中学生と嫌いな中学生は何が違うのでしょうか。
僕は教員生活の中で中学生が「勉強嫌い」から「勉強好き」になっていく過程を数多く見てきました。
勉強好きになった要因は例外なく『勉強ができるようになったから』です。
そのキッカケは、先生の交代などが挙げられます。もっと突き詰めていくとキッカケを機に、勉強に対する姿勢や考え方が変わったからだと考えられます。
勉強ができないときは「才能がない」と考えてしまいがちですが、勉強ができるかどうかは才能だけで決まるわけではありません。
仮に才能だけで決まるのだったら、教員はなんと空しい職業なのでしょうか。
今すぐ改善点すべきポイントをチェックしましょう!
勉強に対する心構えがダメ
①後でやればいいと逃げている
②ベネフィットを持っていない
③時間は無いと決めつけている
この2点に当てはまっていたら、危険です。
後でやればいいと逃げている
「明日やろうはバカやろう」が僕は大好きです。
後回しにしてもいいことはありません。
今できる事に本気で向き合わない中学生は結果を出せません。
時間がないなら、学校の授業に120%の力を注ぐべきなのに「家で復習すればいいや」と思って手を抜きます。そして、家では勉強せずに「テスト前にすればいいや」と自分を誤魔化すのです。
「明日やろうはバカやろう」です。
ベネフィットを持っていない
勉強ができない人は理由は違えども、勉強したくないなぁという気持ちを抱えて勉強しています。
勉強って面倒くさいものです。しなくていい理由を常に探してしまうのは誰でも同じです。
勉強のやる気を出すためには、目標や夢が必要になるのです。
ここで言う、目標や夢は大学に合格するではダメです。
大学に合格して、何を学ぶか。その学びを生かしてどのような職に就き、何をしたいのか・・・という『ベネフィット』である必要があります。
大学を意識してのベネフィットは難しいかもしれませんが、高校で本気でやりたいことを明確にイメージすることが大事です。ベネフィットは日々変化するもので当然です。ベネフィットをイメージすることでやる気がアップすることが重要です。
「勉強をするための勉強」ではなく、自分のベネフィット実現のために真剣に勉強しましょう。
時間は無いと決めつけている
勉強ができない中学生は
「部活で忙しいからできなかった」
「勉強する時間が全然無かった」
と言い訳します。
もちろん、毎日が忙しいことに嘘はないでしょう。
ここで、冷静に生活を振り返ってみましょう。
スマホを触る暇もないほど忙しかった・・・
YouTubeを見る時間もないほど忙しかった・・・
これなら、勉強する時間がゼロで当然ですね。
スマホは触ってたけど勉強をしていないのなら、「忙しくて勉強できなかった」のではなく『勉強を後回しにしてスマホを触っていた』が正しいはずです。
時間は無いのではなく、限られた時間を勉強に充てられていないのです。結果が出なくて当然です。
勉強への取り組み方がダメ
①勉強を長時間することを正解だと思っている
②丸暗記すれば良いと本気で思っている
③問題集コレクターと化している
この3点は、教員の立場からいえば全部が「勉強できない中学生あるある」なのです・・・。
勉強を長時間することを正解だと思っている
勉強できない中学生ほど勉強を長時間しようとします。
この段階で、もう駄目ですよね。
勉強できない中学生が2時間以上の長時間勉強を毎日しようとしても、その結果はやる前から見えています。
やる気になった!やってやるぞ!・・初日は確かに2時間やれた。でも翌日は昨日がんばったから1時間で・・・次の日は・・・・というパターンが目に浮かぶようです。
忙しいのですから、いかに時間を有効に使って勉強するかが大切になってきます。
注目すべきは「隙間時間」です。
電車やバスの待ち時間。勉強ができる中学生は英単語帳を見るなど隙間時間を工夫して使っています。
ちりも詰まれば山となる。隙間時間の使い方を見直してみましょう!
丸暗記すれば良いと本気で思っている
勉強ができない中学生は「答えを丸暗記すれば良い」と本気で思っています。
聞きたいです。そんなことができるのかと。
テスト前に膨大な量を暗記できる能力があれば、入試は楽勝でしょう。
そんな、最終奥義を繰り出してもドラマのような逆転ストーリーは不可能です。
丸暗記では応用力がつかないことも致命的です。
中学校から高校に進級すると成績が落ちる生徒は、暗記に頼って本質を理解する勉強をしていなかったということは良くあることなのです。
勉強において暗記することは絶対に避けては通れませんが、『丸暗記』でその場をしのぐ勉強には未来はありません。
問題集コレクターと化している
これは、僕も当てはまっていました。
勉強ができない中学生は同じような問題集を何冊も持っています。
本屋さんで良さげな問題集を購入してやってみるのですが、やり終えないうちに新しいものに手を出してしまう・・・の無限ループに突入しているというパターンです。
問題集を解く意義は、問題の出題パターンをマスターすることです。
何冊もの問題集を完璧にできればベストだとは思いますが、そんな時間はありません。
全部が中途半端になってしまう危険性の方が圧倒的に高いです。
もはや問題集選びに没頭して問題集をしていない・・・問題集コレクターになっているのではないでしょうか。
ここで、問題集の選び方をアドバイスします。
恐らく、本屋さんで探すと何冊か候補が挙がると思います。見やすさや解説の内容などで絞り込んだら、最後に決め手は『ページ数』です。
問題集の中に組み込まれているエッセンスは基本的に同じです。教科書に載ってている重要語や公式はすべての問題集に共通して載っています。ですから、薄い問題集の方が無駄が省かれているわけです。
迷ったら、一番薄い問題集を購入しましょう。
勉強する環境がダメ
①誘惑に勝てない状況を自ら作り出す
②休憩の取り方が下手
中学生に自ら環境を作ることはできないと思います。保護者のサポートが大事です。
誘惑に勝てない状況を自ら作り出す
勉強ができない中学生はスマホや漫画などの誘惑を手の届く位置において勉強しています。
特にスマホについては・・・
・友達からLINEが来たのでいちいち返信→集中力がダウン
・アプリがおすすめのコンテンツを通知→気が付けば1時間経過
・ゲームで気分転換をしようとした→気が付けば1時間経過
それはそうですよね・・・。
リビングなどの目につくところで大人が監視するというお話も聞きますが、ある程度の段階で自分の部屋の机で勉強する習慣を身につけさせたいものです。
誘惑は視界から消すしかありません。心を鬼にしましょう!
保護者が預かるなどの工夫無くして問題解決は難しいでしょう。
休憩の取り方が下手
勉強ができない中学生は休憩時間を自由時間だと思っています。
休憩時間を管理できる自制心がないので
「1時間経過していた・・・」
ということが頻発します。
対処法は「時間割の設定」です。
休憩はあくまで勉強のメリハリをつけるためのものです。休憩の合間に勉強しているようでは、事態は改善できません。
勉強が嫌いな中学生3つのダメ
勉強ができないことにはきちんと原因があります。
勉強に対する姿勢や考え方を正せば必ず勉強はできるようになります。
・勉強に対する心構えがダメ
・勉強への取り組み方がダメ
・勉強する環境がダメ
の3つのダメをまずは改善しましょう。
この記事がお役に立てば幸いです!
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