【定期テスト】理科の勉強法「平均点+10点を取るのは難しくない」

【定期テスト】理科の勉強法
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「うちの子は、小学校の時は理科が好きだったんですけどね・・・」

「理科ができないのは文系脳だから仕方ない・・・」

という話を聞きます。

中学校で理科を教えているので、中学生になって理科が嫌いになる原因はハッキリと分かっています。

この記事では、定期テストの理科の勉強法を解説します。

以下、信頼性のため自己紹介します!

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目次

【定期テスト】理科の勉強法

【定期テスト】理科の勉強法は、次の4つのステップで行いましょう。

理科の定期テスト対策におけるキーワードは「暗記」「考察」「問題演習」の3つです。

正しい勉強方法を理解すれば、目標点数を取ることは難しくありません。

それでは、理科が苦手な中学生の特徴から見ていきましょう。

理科が苦手な中学生の特徴

入学したての中学1年生にアンケートを取ると・・・

「なぜ飛行機は飛ぶのか」

「なぜ消しゴムで文字が消えるのか」

「なぜ胃液で胃は溶けないのか」

などの素朴な疑問を持っていることが分かります。

こういった疑問に対して、理由や原因を見つけ出し、解決することが「理科の面白いところ」なのです。

では、なぜ理科が苦手になってしまうのでしょうか?

ここからは、理科が苦手な中学生の特徴を説明していきます。

それぞれ見ていきましょう。

算数ができない

中学校の理科が苦手な中学生に100%共通しているのが「算数ができない」ということです。

理科の定期テストでは授業で取り扱った実験や観察が出題されますが、中には「計算」が必要場合もあります。

たとえば、物理では速度の計算が必要ですし、化学では質量パーセント濃度の計算が必ず出題されます。

小数の計算が出来ない中学生は間違いなく理科が苦手になります。

”0.1×0.2=0.02”ができない中学生、”0.1÷0.05=2”が出来ない中学生が本当に増えました。

算数の計算ができないので、当然計算問題は全滅です。

算数が出来ない中学生が、計算が理解できないために理科全体に苦手意識を持ってしまうケースがかなり多いです。

読解力が乏しい

理科の定期テストの問題では、実験や観察をする際に必要なものや操作をかなり多くの文章量で出題されることが多いです。

したがって、問題文から必要な情報を抜き出すための読解力が必要になります。

問題文が難しかったり長いと、理科が苦手な中学生は理解することができません。

実際に、国際的な学習到達度調査(PISA)によると、文章の内容を理解するための「読解力」の正答率が低いことが判明しており、これが理科が苦手な生徒に影響していると考えられます。

考察が嫌い

小学校の頃には、理科の授業には『実験』の時間があって、実験が楽しいから理科が好きな生徒が多かったはずです。

中学理科の授業で行われる実験はつまらないかというと、小学校の時と比べて塩酸などの危険な薬品を使えるのでハデな実験が増えます。

ハデな実験ができるのに、なぜ理科が苦手になるのか…その理由は中学校になると「考察」が必要になるからです。

考察とは、何が原因で反応が起こったのかを考えることです。

中学生の定期テストの問題では考察が必要になるので、考察が出来ずに点数が取れない→理科が面白くない→理科が嫌いとなってしまいます。

【定期テスト】理科の勉強法を詳しく解説

【定期テスト】理科の勉強法は、次の4つのステップで行いましょう。

それぞれ詳しく解説します。

【STEP1】授業の理解を心がける

理科は物理・化学・生物・地学の4つの分野の中で、得意な分野と苦手な分野がはっきりと分かれる教科です。

苦手な分野は単元が違っても苦手な傾向が強く、例えば…物理が苦手な中学生は「回路の単元」も「力学の単元」もどちらも苦手であるケースが多いです。

と言うわけで、理科の定期テストの対策において非常に重要なのは「苦手分野をつくらないこと」になります。

一度、苦手意識が芽生えてしまうと、克服に多くの時間がかかってしまいます。

定期テストに向けて、授業の理解を心がけましょう。

また、教科書や問題集の解説を読んでも理解できないことは、必ず先生に質問して解決しておきましょう。

【STEP2】暗記問題を確実にとる

定期テストの理科では、重要用語や公式を暗記すればある程度の点数を取ることが可能です。

理科が苦手だと言っている中学生の多くが、暗記を面倒くさいと思ってやっていません。

でも、よく考えてください。覚えれば得点できるって、めちゃくちゃ楽じゃないですか?

しかも、テストや高校受験で狙われやすいワードや説明は決まっています。

定期テストに出るポイントは確実に先生が授業で強調しているはずです。

定期テスト前に出題ポイントを確認しようとすると、かなり時間を消費してしまいます。

普段の勉強で「まとめノートを作っておくこと」をおすすめします。

まとめノートをつくるときには、「網状脈⇔並行脈」というように『関連する内容を並べて書く』ようにしてください。

理科は例外を聞くことが大好きな教科です。有機物は炭素を含む物質という定義なのに、二酸化炭素は例外的に無機物です。二酸化炭素が無機物であることを問う問題は、めちゃくちゃ狙われます。

まとめノートには図を多く書くことも意識しましょう。文字より図の方がビジュアルで捉えられるので記憶しやすくなります。

毎日授業の内容を復習し、まとめノートを用意しておけば、定期テスト前に集中して暗記に取り組めるでしょう!

【STEP3】問題演習をしっかり行う

理科は重要用語を覚えておけば、ある程度点数を取ることができます。

しかし、暗記だけでは定期テストでは平均点+10点が取れません。

暗記だけで平均点+10点が取れない理由は「演習不足」にあります。

定期テストの理科で平均点+10点がとれないという中学生は、暗記だけに力を入れているケースが多いです。

理科の問題では実験や観察の結果に対して、「理由」や「原因」を考える考察が重視されます。

定期テストでは、考察の配点が大きいので、考察ができていないと高得点を取ることができないというわけです。

具体的に問題演習を行う方法については、教科書や授業で使っている教材(問題集やプリント)を使います。

定期テストは範囲が明確に決まっていて、教科書や授業で使っている教材からしか出題されません。

徹底的に教科書や授業で使っている教材の問題を解くことが平均点+10点をとるための近道になります。

問題を解いたときにできなかった問題を抜き出した「間違いノート」を作成し、間違いノートの問題を繰り返し問題を解けば、自分の理解が足りない部分が得点できるようになるはずです。

なお、選択肢の順番や数値を変更することは当たり前に行われるので、演習のときに解法や意味をきちんと勉強しておかないと痛い目を見ることになるので注意が必要です。

【STEP4】計算問題の対策をする

暗記と問題演習を徹底的に行えば、平均点+10を達成できているでしょう。

計算問題の対策を一番最後のステップにした理由は「コスパが悪いから」になります。

定期テストの問題を冷静に分析してみると、意外なことに計算問題の割合は少ないのです。

回路など計算問題がメインの分野は例外になってしまいますが、ほとんどの定期テストでは計算問題の配点は多くても20点程度です。

理科が苦手な中学生の特徴でもお伝えした通り、算数(少数の計算)が苦手なせいで理科が難しいというイメージを持ってしまいがちです。

配点が少ない計算問題にこだわった挙句、計算で挫折してしまうのはもったいないです。

苦手な計算問題から勉強を始めてしまうと、やる気は出てきません。計算問題の対策に時間がかかり、点数が取りやすい単元の勉強がおろそかになってしまうのは避けるべきです。

定期テストの理科の対策では、計算問題の対策をするのは最後にしましょう。

動画を見て勉強するのがおすすめ

実験の結果に至るまでの「理由」や「原因」を見つける力は問題の解説を読むだけでは、なかなか養成できません・・・。

この問題を解決する方法は、目と耳から情報を得ることです。つまり、動画を見て理解することがベストです。

人は文面よりもイラスト、イラストよりも動画の方が理解しやすいです。理科は特にこの部分が他の教科よりも大きいと思います。

動画なら目に見えない事象や分かりにくい現象を、実際に見て確認することができます。

例えば、天体の動きなどは動画なら簡単に見られますし、僕自信も授業中で実験を行えない場合は動画を用意して見せるようにしています。

目や耳から入ってくる情報は忘れにくいという面でも優れていることを実感しています。

最近では、理科(授業だけでなく実験なども)を動画で解説するチャンネルも増えてきました。中には有名な予備校の講師の先生や、国立大学附属中高の先生などがわかりやすく説明してくれるものもあります。

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授業動画は保護者が内容を確認し、お子さんが見ても大丈夫なコンテンツを用意しましょう。

理科に興味を持つことが大事

理科に苦手意識を持った中学生が理科を勉強するのは至難の業です。

まずは理科の興味を持つことから始めましょう。

理科に興味を持つために、おすすめの方法がマンガや本を読むという方法です。

結構、科学をテーマにした漫画は多いです。

特におすすめの漫画が『Dr.STONE』です。

主人公が科学マニアで、石化した人類を救うために科学の力で問題を解決していくという魅力的なストーリーです。ぜひ、読んでみてください。

また、『空想科学読本』というシリーズも面白いです。

実際、僕もこのシリーズで科学の魅力を再発見しました。

戦隊モノやウルトラマンなどのヒーローをテーマに、実際科学で分析したらどんな矛盾があるのかを真面目に考察しています。笑えます。こちらもおすすめです。

▼大人気作の新装版!

▼スターウォーズがテーマで読みやすい

▼ジュニア向け空想科学読本なら読みやすい!

入り口はこんなところでいいのだと思います。以前、エレメントハンターというアニメが流行しましたが、そのアニメの歌を理科が超得意な生徒が僕に話をしてきたことがありました。

最近だと働く細胞も人気ですね。

もしもマンガは…と言う場合は、科学がテーマのアニメを使うのも手です。

U-NEXTなら、「Dr.STONE」などのアニメが見られます。

31日間は無料で見られます。申し込みから31日経つ前であれば、途中で解約しても料金は発生しません。

興味を持つきっかけとしてマンガやアニメはおすすめです。

【定期テスト】理科の勉強法

【定期テスト】理科の勉強法は、次の4つのステップで行いましょう。

ステップ2まで押さえておけば、平均点は確実に取れるでしょう。

平均点+10点を取るためにはステップ3の問題演習が必要になります。

まとめると、定期テストの勉強では暗記だけをしていても点数は伸びません。

問題演習を繰り返すことが重要です。特に、定期テストの点数を左右するポイントが実験や観察の「考察」です。

考察は丸暗記していても、先生が本質を理解しているか試すように問題を作成するので点を取れないようになっています。

動画のコンテンツを使って、なぜそうなるのかを確認しながら勉強するのがおすすめです。

また、高得点を目指すのであれば計算問題を確実に得点することが求められます。

自分の目標点数に応じて、対策を行ってください。

詳しく定期テストの勉強法が知りたい方は中学生の定期テスト勉強法の記事をどうぞ。

この記事が、お子さんの定期テストで理科を勉強するときに役立つことを祈っています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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