オンライン家庭教師は、インターネット回線とパソコンが1台あれば『自宅で好きな時間に授業が受けられる家庭教師サービス』です。
オンライン家庭教師に興味を持った方から……
「オンライン家庭教師のメリット&デメリットが知りたい」
という相談をたくさん受けるようになりました。
この記事では、オンライン家庭教師のメリット&デメリットを解説します。
以下は僕の自己紹介です。

オンライン家庭教師のメリット&デメリット
オンライン家庭教師のメリットは、次の6つになります。

オンライン家庭教師のメリットは、塾にはない「自由度」や訪問型の家庭教師にはない「利便性」にあります。
一方で、オンライン家庭教師のデメリットは次の3つになります。

オンライン家庭教師のデメリットの多くは、オンラインの特性に関係しています。
まずは、オンライン家庭教師のメリットから確認していきましょう。
オンライン家庭教師の6つのメリット
オンライン家庭教師のメリットは……
の6つになります。それぞれくわしく解説します。
自宅で授業を受けられる

オンライン家庭教師ならインターネット回線があれば、自宅にいながら授業を受けることが可能になります。
自分の部屋やリビングなど、リラックスできる環境で勉強に取り組めることは大きなメリットです。
また、オンライン家庭教師なら、リビングなど保護者の目が届く状況で授業を受ける様子を直接確認できます。
塾では学習状況を報告してもらえますが、教室に入ってしまうと授業を受けるお子さんの様子を直に確認することができません。
訪問型の家庭教師の場合、指導中の様子をこっそりチェックするのは気が引けます。また、授業中に保護者が急な外出をすることになった場合、自宅に子どもと家庭教師だけにするのは不安です。
オンライン家庭教師なら、画面越しの指導なので安心して任せられます。
講師が自宅に訪問しない

家庭教師は「訪問型の家庭教師」と「オンライン家庭教師」に分かれます。
オンライン家庭教師はパソコンの画面越しの授業なので、講師が自宅に訪問する必要がありません。
講師が自宅に訪問しないことによるメリットは……
の3つになります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
対面型より安い授業料になる

次の2つの条件で、訪問型の家庭教師とオンライン家庭教師の授業料を比較します。
- 中学2年生
- 授業は週1回60分(月に計4回)
大手のオンライン家庭教師の中からランダムに3つを選び、金額を調べました。
家庭教師の種類 | 金額 |
---|---|
訪問型の家庭教師 | 12,000円~24,000円 |
オンライン家庭教師 | 12,000円~18,000円 |
調べた結果、訪問型の家庭教師とオンライン家庭教師の料金には大きな差が見られませんでした。
特に、最安の料金に関しては同様の料金です。
同様の金額に見えますが、訪問型の家庭教師の月謝には「交通費」が加算されます。
オンライン家庭教師は講師がご自宅に訪問しないので、交通費が不要です。
交通費が不要である分、オンライン家庭教師は訪問型の家庭教師より安い授業料で済みます。
講師とちょうどいい距離感を保てる

訪問型の家庭教師の場合、講師を自宅に招き入れることになります。
気心が知れている人ならまだしも、初対面の年上の講師に対応するのは不登校の中学生にはハードルが高いです。
オンライン家庭教師は画面越しであることが、きちんと授業を受けられるのかと不安視されることが多いですが、不登校の生徒にとっては「画面越しの授業がちょうどいい」のです。
オンライン家庭教師なら、講師とちょうどいい距離感を保てます。
感染症対策ができる

訪問型の家庭教師による授業は生徒との距離が近く、他の生徒のウイルスが講師を介してうつる可能性があります。
多数の人と接触をする塾や訪問型の家庭教師では、感染症対策をしても感染を防ぐことは難しいです。
オンライン家庭教師なら画面越しに非接触で授業をすので、感染症対策はバッチリです。
好きな時間に授業を受けられる

オンライン家庭教師なら、お子さんの生活スタイルに合わせて授業を受けられます。
多くの塾では、夕方以降の時間帯に授業を行うので時間帯を選びますが、オンライン家庭教師なら希望する時間帯に授業を行ってくれる講師から好きな時間に授業を受けることができます。
ちょっとした空き時間に授業を受けられるので、自宅で好きな時間に勉強したい中学生にぴったりです。
急な予定変更にも対応してくれる
また、訪問型の家庭教師では講師が自宅に訪問する必要があるので……
「急な日程変更が難しい」
という問題を抱えており、急な日程の変更で月謝が無駄になることもあります。
オンライン家庭教師なら、急な予定変更にも柔軟に対応してもらえるので万が一の時にも安心です。
学習習慣が身に付きやすい
オンライン家庭教師なら、毎週決まった時間に授業を受けることになります。
決まった曜日・時間に机に向かうようにすれば自宅学習の習慣が身に付きやすいです。
オンライン家庭教師の授業のときには勉強することで、生活状況が乱れていても立て直すことができます。
理想の講師に出会える

塾に通うのが難しい場合は家庭教師を探す必要が出てきますが、訪問型の家庭教師では生徒側の条件に合う先生や優秀な講師がいるとは限りません。
オンライン家庭教師なら……
- 講師に求める条件を細かくリクエストできる
- 全国の不登校専門の講師に出会える
の2つの理由から、お子さんの性格や志望校に合った講師が必ず見つかります。
オンライン家庭教師では、必ず講師に求める条件をリクエストすることができます。
例えば、「お子さんと趣味が合う同性の講師」や「お子さんの苦手な英語が得意な講師」といったように、現在のお子さんの状況に合わせてリクエストしてお子さんにピッタリな講師を探すことができます。
また、近場には「不登校の中学生に指導するのに長けた家庭教師」は相当運がよくない限りは見つかりません。
ところが、オンライン家庭教師なら全国各地にいる不登校の指導のスペシャリストに出会うことができます。
お子さんに合った進度で授業が受けられる

家庭教師は「個別指導」なのに対し、学校や塾は「一斉指導」で授業が行われます。
※個別指導の塾もありますが、今回は一斉授業を行う塾と家庭教師の違いに注目します。
実は、一斉授業だと……
- 周りの目が気になる
- 初歩的なことを聞くのが恥ずかしい
という理由で、授業中に質問できない中学生が多いです。
家庭教師のように個別指導であれば、お子さんレベルに合わせて講師に授業の進度を調整してもらえます。
授業中に分からないポイントがあったら、授業をストップして解決することができます。
授業をストップするのは一斉指導ではなかなかできません。
学校の授業が受けられず進度が遅れていても、個別指導できめ細やかな指導を受ければ遅れを取り戻すことができます。
オンライン家庭教師は、自宅でマイペースに勉強したい中学生にとって最強のツールと言えるでしょう。
オンライン自習室が超便利

塾には塾生が自習をするための「自習室」が用意されています。
自習室が利用できれば……
- 自宅ではなかなか集中できない
- 自習できる場所が欲しい
という中学生の助けになります。
実は今は、『オンライン自習室』を完備するオンライン家庭教師が増えています。
オンライン上に用意された自習室という空間にアクセスし、他の生徒と一緒に自習をするというものです。
自習中に疑問点や質問したいことがあれば、待機している担当の講師が答えてくれるので、塾の自習室と環境面での差はほとんどありません。
オンライン自習室は、不登校の中学生にとっては最高の勉強環境と言えるでしょう。
オンライン家庭教師の3つのデメリット
オンライン家庭教師のデメリットは……
の3つになります。
オンライン家庭教師のデメリットの多くは、オンラインの特性に関係しています。
それでは、オンライン家庭教師のデメリットを詳しく見ていきましょう。
接続不良だと授業が受けられない

オンライン家庭教師最大のデメリットは「接続不良だと授業が受けられないこと」です。
安定したインターネット回線はオンライン家庭教師において必須条件になります。
もしも、インターネット環境が良くないと音声や映像に遅延が起きて、きちんと授業が受けられなくなってしまいます。
※オンライン家庭教師に必要なインターネット環境は1.5Mbps以上が推奨です。
下記の速度テストで、ご自宅のインターネット環境をチェックしておくと安心です。
機材を準備する必要がある

ご自宅に必要な機材が無い場合は、機材の購入が必要になります。
オンライン家庭教師で絶対に必要な機材はパソコンです。
タブレットで授業を受けることができるオンライン家庭教師もありますが、どのオンライン家庭教師でも講師とのやりとりをスムーズに行えるようにパソコンの利用を推奨している場合が多いです。
今は多くのご家庭にパソコンがありますが、スペックが古くて使えない場合は新たに購入する必要が出てきます。
また、パソコンに加えて「オンライン家庭教師で使用すると便利な機材」は、次の4つになります。
- Webカメラ
- ヘッドセット
- ペンタブレット
- 書画カメラ(手元カメラ)
4つの機材が無くてもオンライン家庭教師の授業を受けることは可能ですが、使用することで授業のクオリティーがめちゃくちゃ上がります。
4つの機材のあるご家庭は在宅ワークを保護者がしていたということでもない限り、なかなか無いでしょう。
新たに購入となると、出費がかさんでしまいます。
↓オンライン家庭教師に必要なものを詳しく解説▼

画面越しの授業に対する不安

オンライン家庭教師に対して多くの保護者が抱くのが、画面越しの授業に対する不安です。
確かにオンライン授業は対面での授業と全く同じであるとは言えません。
オンライン授業は画面越しに授業を受けるので、次の3つの点に不安要素があります。
- 講師が生徒の様子を把握しにくい
- 集中力が低下しやすい
- 信頼関係が築きにくい
したがって、お子さんが画面越しの授業に「違和感を感じるか」がポイントになってきます。
講師が生徒の様子を把握しにくい
オンライン家庭教師は画面越しに授業を行うので、講師は「会話」や「生徒の表情」で生徒の理解度を確認します。
生徒の表情や反応、声の調子などは画面を通すと分かりにくくなります。
対面で行う家庭教師や塾と比べると、講師が生徒の様子を把握しにくいです。
集中力が低下しやすい
オンライン家庭教師の画面越しの授業に慣れないうちは、通信時特有の時間のズレがが気になる中学生もいます。
そのため、生徒によっては集中力が低下しやすいです。
当然、オンライン家庭教師の講師は集中力がなくなっていれば、画面越しに声をかけてくれます。
しかし、対面の授業より集中力が低下しやすいことは事実です。
信頼関係が築きにくい
対面の家庭教師とオンラインオンライン家庭教師ではどちらが信頼関係を築きやすいか。
講師と生徒の信頼関係の築きやすさは、対面の家庭教師に軍配が上がります。
間違いなく講師に高いコミュニケーション能力が求められるでしょう。
オンライン家庭教師のデメリットは解消できる
ここまで、オンライン家庭教師のメリットとデメリットを見てきました。
メリットは分かったけど、やっぱりデメリットが気になる...という保護者は多いでしょう。
オンライン家庭教師ではオンライン特有のデメリットを解消する手立てを用意しています。
また、オンライン授業は現代の中学生にとっては抵抗なく受け入れることができる授業スタイルとなっています。
それぞれを、くわしく見ていきましょう。
機材はレンタルできる
オンライン家庭教師は最低限必要な機材を用意してから始めましょう。
オンライン家庭教師に必須のパソコンは、今はリサイクル社会の進化によって中古パソコンでも必要十分なスペックをもつパソコンが新品の10分の1の金額で手に入ります。
パソコン以外に必要な機材(Webカメラやヘッドセット)については機材をレンタルしているオンライン家庭教師を選ぶという手段があります。
まずはオンライン家庭教師で機材レンタルを利用するなどして機材の準備費用を抑え、授業を受けながら必要に応じて機材をそろえていくのがおすすめです。
トラブル発生時のサポートは万全
オンライン家庭教師を利用していると、機材トラブルやインターネット回線のトラブルに見舞われる可能性は高いです。
「どうやったらインターネット回線につながるの?」
「インターネット回線が切れたんだけど、どうしたらいいのか分からない…」
といったトラブルが発生した場合が心配です。
各オンライン家庭教師にはトラブル対応専門のサポートセンターがあり、万が一の時にはサポートをしっかりと行ってくれます。
トラブルによる接続不良の時には、日程変更などの対応も併せて行ってくれるので安心してください。
画面越しの授業に対応できる
オンライン家庭教師では会話や表情に加えて、さまざまな方法で指導を行います。
例えば、生徒が問題を解く過程を手元が映るカメラを使って確認する方法があります。生徒が実際に問題を解く様子を確認できます。
講師との信頼関係についても、お子さんの理想とする講師とマッチングできれば問題ありません。オンライン家庭教師は対面でないからこそ、保護者が心から信頼できる「誠実な講師」に授業をお願いしたいです。
画面越しの授業への不安はあると思いますが、お子さんの様子を思い出してください。
新しいタブレットやスマホなどを購入したとき、保護者よりお子さんの方が操作方法をはやく身につけますよね。
さらに、今の中学生は動画視聴や映像での通話を当たり前にしているので、画面越しの授業にも違和感なく対応できます。
オンライン授業に慣れるまではリビングで授業を受けるなど、保護者がお子さんの様子を確認することも必要ですが、中学生であるお子さんには画面越しの授業でも問題無しです。
↓オンライン家庭教師のやり方で授業の進め方をチェック▼

オンライン家庭教師は不登校と相性バツグン
実はオンライン家庭教師と不登校は相性が良いのです。
- 周りの目を気にせず自宅で伸び伸びと授業が受けられる
- 完全マンツーマン授業で学力や性格に合わせやすい
- 保護者が見守りながら安心して授業を受けられる
塾の授業は周囲に人がいる状態、つまり「学校と同じような雰囲気」で授業受けなければなりません。
周囲に人がいる状況では不登校の生徒は萎縮してしまい、学習に対して集中できない可能性が高いです。
ところが、オンライン家庭教師なら自宅で伸び伸びと授業を受けられます。
また、完全マンツーマン授業なのでお子さんの学力や性格に合わせが授業が行えます。
自宅で授業が受けられるので、保護者がお子さんが授業を受ける様子を見守ることも可能になります。
オンライン家庭教師のオンライン授業が「不登校との相性バツグン」であることは間違いありません。
オンライン家庭教師のメリット&デメリット
この記事では、オンライン家庭教師のメリットについて見てきました。
オンライン家庭教師のメリットをまとめると、次の5つになります。

オンライン家庭教師のメリットは、塾にはない「自由度」や訪問型の家庭教師にはない「利便性」にあります。
オンライン家庭教師のデメリットは、次の3つになります。

オンライン家庭教師のデメリットの多くはオンラインならではの特性に関係しいます。
今はオンライン自習室などのように、これまでは塾に比べて弱かった部分が解消されています。
オンライン家庭教師のメリットとデメリットを踏まえた上でオンライン家庭教師を利用すれば、不登校の中学生の勉強に大きくプラスになるでしょう。
5つのステップでオンライン家庭教師の始め方を解説しているので、参考にしてください。
この記事が、お子さんの勉強のお役に立てば幸いです。
記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。