記憶力を上げる方法「勉強で暗記がスムーズな中学生は何が違うのか?」

記憶力を上げる方法
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中学生の勉強に絶対に欠かせないのが「暗記」です。

暗記は「記憶力と関連が強い」ことは言うまでもありません。

中学校では3年間でとんでもない量の情報や知識を記憶しないといけません。

とはいえ、記憶力はどうすれば上げられるの?という疑問を持った中学生やその保護者は多いです。

記憶力は定期テストや高校入試の結果に大きく関係します。

この記事を読めば、中学生が効率よく記憶力を上げる方法が分かります。

それでは、さっそく記憶力を上げる方法を解説していきましょう。

以下は僕の自己紹介です。

目次

記憶力を上げる方法

中学生の記憶力を上げる方法は、次の3つです。

記憶力を上げるコツは、次の2つです。

まずは、記憶力に関する基礎知識を確認していきましょう。

中学生に記憶力が必要な理由

2021年の新学習指導要領の改訂が中学生にとって、大きな変化を産んでいます。

国語の漢字や英語の単語は記憶が必要な勉強の代表例です。

2021年の新学習指導要領の改訂によって、国語は中学3年生の終了時点でなんと『2,136字の常用漢字のほぼ全て』を学習することになりました。

英語の英単語も同じ状況になっています。英語は中学3年生の終了時点でなんと『1800語の英単語』を学習する必要があります。

社会や理科でも2021年の新学習指導要領の改訂で暗記が必要な重要用語が激増しています。

記憶力は中学校の勉強において、欠かせない能力です。

2種類の記憶

記憶力と暗記力は似ていますが、別物です。

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記憶力覚えたことを頭の中に保持する力
暗記力新しい情報を覚える力

勉強には記憶力も暗記力もどちらも必要ですが、重要度が高いのは「記憶力」になります。

記憶には次の2種類があります。

  • 短期記憶
  • 長期記憶

この2種類は「頭の中に保持される期間」で分けられます。

短期記憶と長期記憶は、それぞれの記憶のメカニズムが異なるので、保護者も短期記憶と長期記憶について理解しておくべきです。

それぞれ、詳しくみていきましょう。

短期記憶

短期記憶(short-term memory)は短期間、頭の中に保持される記憶です。

例えば、授業の小テスト直前で漢字を10個覚えたとします。直前の暗記でなんとか小テストを乗り切れましたが、帰宅したら思い出せない・・・これが短期記憶になります。

忘れていると勘違いされがちですが、短期記憶は完全に脳から消去されてはいません。

脳の中には情報が残っているけど、その情報を「どこにしまったのか分からない状態」になっています。

また、短期記憶には「記憶できる情報の量に上限がある」という特徴があります。

記憶できる情報の量には上限があるので、短期記憶を長期記憶に送れなければ短期記憶はどんどん忘れ去られていくのです。

長期記憶

長期記憶(Long-term memory)は短期記憶が何度もくり返されることにより長期間、頭の中に保持される記憶のことです。

長期記憶は……

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記憶の種類説明
エピソード記憶自伝的、社会的な出来事の記憶
意味記憶事実や言葉の意味などの知識としての記憶
手続き記憶体で覚えた記憶

の3つからなります。

短期記憶はしまっておいた情報の場所が分からない状態でしたが、長期記憶はいつでも取り出せる記憶を指します。

短期記憶を長期記憶に変えることが重要

脳の中にある海馬(かいば)という部分が、短期記憶の保存場所です。

海馬は短期記憶の保存だけでなく、短期記憶を長期記憶にするかの判断も行います。

  • 短期記憶として情報を保存
  • 短期記憶か長期記憶かを分類
  • 短期記憶を大脳(長期記憶の保存場所)へ

海馬によって「これは長期記憶にする」という判断がなされた短期記憶の情報は、長期記憶の保存場所である大脳へ送られます。

大脳では短期記憶を長期記憶に変えて頭の中に保持するのです。

まとめると、中学生が勉強するにあたって最も大事なことは『短期記憶を長期記憶に変えること』になります。

記憶の3つの段階

次に、短期記憶を長期記憶として定着させるために「記憶の3段階」を押さえましょう。

この3段階を意識して、インプットとアウトプットができるかがポイントです。

暗記する(記銘)

1時間ずっと英単語を暗記し続けるのは脳への負担が大きいです。

暗記(記銘)するときには休み時間などの「スキマ時間」を活用するのが良いでしょう。

スキマ時間の活用以外には、問題を解く演習のときに問題を解き、次の問題を解く前に暗記学習を挟む方法も効果的です。

次に、覚えた短期記憶を長期記憶にしましょう。

長期記憶に変える(保持)

脳の海馬では睡眠している間に記憶の整理が行われます。

記憶の整理のことを「記憶の固定」と呼びます。

記憶の固定は、日中活動しながら得た多くの情報(学習や経験)が必要か不要か判断し、必要な情報を脳に定着させることを指します。

つまり、脳は睡眠中に短期記憶を長期記憶に変えているのです。

長期記憶に変える(保持)のに有効な方法は、寝る前にその日に覚えたことを見直すことになります。

寝る時間になる頃には、日中活動しながら得た多くの情報は時間が経過しているせいでバラバラに散らばっていて組み合わせるのが困難な状態です。

ところが、寝る直前に頭に入ってきた情報はバラバラにならず、睡眠中は新しい情報が入ってきません。

したがって、寝る直前に入った情報が長期記憶になりやすいことが科学的に証明されています。

さらに、起床時は脳の疲労が取れているので、睡眠前の情報をもう一度覚えなおすことで記憶が強化されます。

睡眠前と起床後にそれぞれの30分程度、同じ内容を暗記するのが短期記憶を長期記憶に変えるベストな方法です。

思い出す(想起)

いくら長期記憶であっても、テストや高校受験の本番で思い出せなければ意味がありません。

思い出す(想起)力は、ストレスホルモンの量に左右されます。

テストや高校受験の本番のように、脳にストレスがかかる緊張状態では思い出す力が低下してしまいます。

そこで大事なのは「日頃から早く正確に思い出す練習をすること」です。

ただ暗記するのではなく、ストップウォッチを使って時間を測って「瞬間的に思い出す練習」を日常的に行いましょう。

記憶力が悪い中学生の勉強法

ここまで、記憶の種類と記憶の3つの段階を説明しました。

記憶力を上げる方法を解説する前に、記憶力が悪い中学生の勉強法を確認しておきましょう。

記憶力が悪い中学生は「見るだけで暗記しようとする」傾向が強いです。

見るだけで暗記しようとする方法は長期記憶にすることが難しい勉強方法になります。

すでに説明した通り、短期記憶を長期記憶に変えるためには「記憶の固定」が必要です。

人の脳にある海馬は必要な情報を脳に定着させるので、見るだけで暗記しようとしても、海馬が必要な情報であると判断できません。

実際、定期テスト直前に見るだけで暗記しようとしている中学生の成績は…よくない場合が圧倒的に多いです。

記憶力を上げる方法を詳しく解説

中学生の記憶力を上げる方法は1つではなく、それぞれ特徴があります。

1つの方法にこだわるのでなく、いろいろな方法を試して「お子さんにとって効果的な方法」「お子さんが覚えやすい方法」を見つけるべきです。

それでは、中学生が記憶力を上げる方法をそれぞれ詳しく見ていきましょう。

理解しながら暗記する

勉強において暗記は重要ですが、僕は丸暗記が嫌いです。

丸暗記した知識は短期記憶にしかなりません。

理解しながら暗記する方が効率良く記憶することにつながります。

「理解しながら暗記する=暗記する内容をきちんと理解しながら暗記する」でOKなのですが「関連した内容とセットで暗記する」という考え方も大切です。

例えば、英単語を覚えるときには『類義語、熟語、例文をセットで暗記する』ようにします。

関連した内容と一緒に暗記することで、思い出せる可能性が高い記憶にできます。

つまり、単語だけを丸暗記するよりも長期記憶になる可能性が高くできます。

歴史的な出来事を覚える場合も同じです。

年号と出来事を丸暗記するのではなく、起こった原因や関わった人物など関連する情報をセットで覚えることが重要です。

覚えることが増えるので面倒に感じるかもしれませんが、関連した内容とセットで覚えることで長期記憶が得られるので暗記の効率は格段に高くなります。

繰り返し暗記する

人間の脳は覚えた情報のすべてを記憶していくのではなく、重要でないと判断した情報(短期記憶)は時間の経過とともに忘れていきます。

人間が忘れることは自然なことです。

一方で、人間の脳が重要であると判断した情報だけが短期記憶から長期記憶に変えられます。

自然に忘れてしまう記憶を維持する、つまり長期記憶に変えるために必要なことは何でしょうか?

自然に忘れてしまう記憶を維持するために必要なことは「繰り返す」ことです。

繰り返し勉強した情報は何度もインプットすることになります。脳は何度もインプットされると「必要な情報」と認識するようになります。

学校で習ったことをその日のうちに復習すると、脳に「大事な情報と思い込ませることができる」ので習ったことが長期記憶になりやすいです。

かけ算九九を覚えた経験を思い出してください。何度も繰り返し覚えることで、短期記憶が長期記憶に変えたはすです。

ここで、おすすめの暗記法を紹介します。

新しく情報を暗記するときに、すでに覚えた情報を思い出す作業を同時に行う方法です。

理科用語を覚える場合を例に挙げて説明しましょう。

1日目に理科用語を10個暗記します。2日目には新しい理科用語を10個暗記し、1日目に覚えた理科用語を復習します。

おそらく、1日目に暗記した理科用語の中には、暗記できていない理科用語があるはずです。

3日目は新しい理科用語を10個覚え、2日目に覚えた理科用語と1日目に覚えきれていなかった理科用語を復習します。

このように……

  • 新しい理科用語を暗記する
  • 前日までに暗記した理科用語を復習する
  • 暗記できていなかった理科用語を再度暗記する

を一度に行うと長期記憶として残りやすくなります。

記憶力を高めるためには、定期的に繰り返し暗記して長期記憶にしていく必要があるのです。

というわけで、直前に一夜漬けで暗記する勉強は非常に効率が悪いと言えます。

暗記したことをアウトプットする

人間は暗記したことをアウトプットすると、暗記した内容が記憶として残りやすくなります。

アウトプット=「暗記したことを他の人に伝えること」です。

暗記したことを家族に話したり、家族同士で問題を出し合うなどアウトプットの方法はいろいろあります。

アウトプットするためには、伝えたい情報を暗記するだけでなく正しく理解しておく必要があります。

僕は教員という職業柄、授業で毎日理科に関する知識をアウトプットしています。

プロでも事前に入念に準備をしておかないとスムーズに生徒に伝えることができません。

授業の内容などを正確に自分の言葉で説明できれば、「理解している」ことになります。

情報をアウトプットすることで「暗記していなかった情報」「理解できていなかった情報」が確認できるので、より記憶に残りやすくなります。

記憶力を上げるコツ

記憶力を上げるコツは、次の2つです。

それぞれ、詳しく見ていきましょう。

五感を使いながら暗記する

五感を使いながら暗記することも、記憶力を高めるのに効果的な方法です。

五感は……

  • 視覚(見る)
  • 聴覚(聴く)
  • 味覚(味わう)
  • 嗅覚(嗅ぐ)
  • 触覚(皮膚で感じる)

になります。五感のうち勉強に関係が強いものが……

  • 視覚(見る)
  • 聴覚(聴く)
  • 触覚(皮膚で感じる)

の3つの感覚になります。

読みながら暗記する

読みながら暗記する方法は、五感の「視覚」と「聴覚」の2つの感覚を使って覚える状態です。

読むという動作が脳を刺激する効果も期待できます。

中学生が読みながら暗記するときには、「暗記する情報をきちんと思考すること」が重要です。

単に読むだけでなくきちんと思考しながら、視覚と聴覚の2つの感覚を使って暗記することで長期記憶として残すことができます。

書きながら覚える

記憶力を上げる方法として「書く」動作を取り入れるのも効果的です。

書きながら覚える方法は、五感の「視覚」と「触覚」の2つの感覚を使って覚えられます。

この「書きながら覚える」方法の注意点は、書くことが目的にならないようにすることです。

「書く」動作は手を動かすために覚えやすく、書いた情報が定着しやすくなりますが、書くという動作は「覚えるための手段」であることを忘れてはいけません。

他の情報と結びつけて暗記する

他の情報と結びつけて暗記する方法は次の2つです。

それぞれ具体的な方法を解説していきましょう。

語呂合わせにして暗記する

語呂合わせを使って暗記する方法は一般的によく使われています。

語呂合わせは「暗記したい情報を別の情報と組み合わせる」方法です。

有名な語呂合わせは「いい国つくろう、鎌倉幕府」でしょう。

脳の中で2つの異なる情報同士が結びつくことで、暗記のしやすさが格段に向上します。

中学生は覚えたい情報だけを丸暗記するより、語呂合わせを使って面白おかしく暗記する方法がハマる場合が多いです。

語呂合わせ以外にも、暗記したいことを替え歌にする方法も有効な場合があります。

曲のリズムに結びつけることで、覚えた情報が思い出しやすくなります。流行の曲に敏感な中学生は、替え歌にする方法に効果が期待できます。

このように、別のことと関連付けをすることで効率よく暗記する方法が超おすすめです。

ストーリーやイメージとして暗記する

覚えたい情報をストーリーにする方法も覚えるのに有効な方法です。

1つ1つの情報をそれぞれ暗記するのではなく、頭の中にストーリーを描きながら暗記すると脳に情報が残りやすくなります。

ストーリーの中には、場所・時間といった情報を盛り込みながら覚えるのもいいでしょう。

文字情報ではすぐに覚えられないことが、イラストや図だとスッと暗記できたという経験はありませんか?

写真や動画などのイメージは、視覚に訴えるので文字情報よりも頭に残りやすいという特徴があります。

文字情報を自分で表や図、イラストなどのイメージを書くと効率よく覚えることができる中学生はかなり多いです。

文字情報を覚えたいときは、それと関連のあるイメージと組み合わせる工夫をしてみましょう。

睡眠と食事も大事

記憶力を上げるための要素は勉強法以外にもあります。

特に重視したいのが「睡眠」「食事」です。

「睡眠」は記憶力の固定に欠かせないもので、食事に含まれる栄養素には記憶力を上がる効果があるものがあります。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

睡眠中に記憶の固定が行われる

中学生が集中力を維持するためには「睡眠」は非常に大切です。

勉強時間を増やそうとすると、中学生は睡眠を削りがちです。

少し古いデータですが、内閣府の平成27年版子供・若者白書によると……

平成23年(2011年)の平日の平均的な起床時刻と就寝時刻は、以下の表の通りです。

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平均起床時刻平均就寝時刻
小学生(10歳以上)6時38分21時57分
中学生6時41分22時55分
高校生6時36分23時42分

このデータから推測すると、中学生の平均睡眠時間は7時間46分となっています。

睡眠は疲労回復のために不可欠であるだけでなく、短期記憶を長期記憶に変える「記憶の固定」を行う時間になります。

記憶の固定には、7時間半~8時間半の睡眠が必要です。

記憶力を上げるために睡眠時間の確保は確実に行いましょう。

記憶力を上げる栄養素と食品

記憶力を上げる栄養素は実際に存在し、DHAが有名です。

糖分の必要性は言うまでもなく、糖を使う(代謝と言います)時に糖の働きをパワーアップする栄養素も一緒に食事で摂れているかポイントになります。

それでは、記憶力を上げる栄養素と食品を具体的に紹介します。

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糖質脳のエネルギー源
食品ごはん、パン、めん
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DHA脳の情報伝達の関係
食品魚介類
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カルシウム神経伝達に関係
食品乳製品、大豆製品、魚介類
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ビタミンB1糖質をエネルギーに変える
食品豚肉、玄米、うなぎ、牛乳
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ビタミンB12神経の機能を保つ、貧血防止
食品肉類、魚介類、チーズ
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鉄分貧血防止
食品赤身の肉や魚、あさり
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ホスファチジルコリン神経伝達物質の生成
食品大豆、卵
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パントテン酸神経伝達物質の生成
食品納豆、レバー

記憶力を上げる栄養素と食品を積極的に摂ることで、集中力を上げることができます。

また、食事内容の工夫と同時に、食事のときによく噛むことが大切です。

よく噛んで食事をすれば、脳が活性化するので記憶力が上がりやすくなります。

記憶力を上げる方法

中学生の記憶力を高める方法は、次の3つです。

暗記が単なる作業になってしまっては記憶として残りません。

記憶力を上げる=暗記力を記憶力に結びつけることなのです。

したがって、繰り返し暗記することや暗記した内容を人に伝えるなどのアウトプットを行うことが重要になるわけです。

記憶力を上げるコツは、次の2つです。

A君に効果的な方法がB君にも効果的かは分かりません。

子供の性格や得意教科によって、どうしても向き不向きが生じます。

この記事で書いた方法をベースにお子さんに合う暗記の方法を、試行錯誤しながら探していくしかありません。

場合によっては……

  • 教科によって暗記する方法を変えること
  • 複数の暗記する方法を組み合わせること

も必要になるでしょう。

今回の記事で紹介した方法を実践すれば間違いなく記憶力が上がります。

とは言うものの、中学生の独学では勉強効率が上がらないケースが多いです。

自宅で効率よく勉強する方法として、一押しのサービスが「オンライン家庭教師」になります。

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また、オンライン家庭教師ならお子さんに合わせたペースで丁寧に勉強を教えてもらえるので、暗記以外の勉強もメキメキと力をつけられます。

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よかったら、記憶力以外の記事もチェックしてみてください。

この記事で、記憶力が上がる中学生が1人でも増えることを祈っています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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