数学は英語と並んで、中学校で勉強する教科の中でも重要が高い教科です。
実際、数学に対して苦手意識を持つ中学生はかなり多くて……
「数学が足を引っ張っているせいで成績が伸びない」という相談を毎日のように受けます。
この記事では、中学生のための数学の定期テスト対策を解説しています。
以下、信頼性のため自己紹介します!

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数学の定期テスト対策
数学の定期テスト対策は……
- 教科書の例題を解けるようにする
- 前の単元をふり返る
- 計算過程をきちんと書く
- グラフや図形に情報を書き込む
- 解けない問題を浮き彫りにする
の5つです。
定期テストの数学は、教科書にのっている基本的なレベルの問題が出来れば平均点以上を取れるように作られます。
まずは、数学が苦手な中学生の特徴からみてきましょう。
数学が苦手な中学生の特徴

お子さんは中1の時は問題なかったのに、授業が進むにつれて……
「分からない所が増えてきて、授業についていけない」という状況になっていませんか?
実は、勉強のやり方やコツを変えるだけで、数学に対する苦手意識をなくすことも可能です。
数学が苦手な中学生の特徴は、次の5つになります。
- 数学は不要だと思っている
- 基礎をおそろかにしている
- 前学年の内容を理解していない
- 計算過程をスルーしている
- ケアレスミスが多い
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
数学が不要だと思っている
数学が苦手な中学生は、「数学が何の役に立つのだろうか?」と考えています。言い換えると「数学が不要」だと思い込んでいます。
実際に「数学の二次関数が将来何の役に立つんだ?」と言っている中学生を見たことがある人は多いはずです。自分がそんな風に言っていたという保護者も多いのではないでしょうか?
数学は不要だと思っている中学生は、授業を聞いていてもモチベーションはまったく上がらず、定期テストの勉強をするときも「数学の問題が解けなくても仕方ない」と投げやりになります。
これでは、数学が苦手になるのは当たり前です。
基礎をおそろかにしている
数学の問題を解くために、必要なことが2つあります。
数学の問題を解くときには、必ず計算を行うので「計算力」が必須です。
少数の計算や分数の計算ができない状態で、中学校の数学が解けるはずがありません。
また、「公式の暗記」は非常に重要になります。
方程式や証明に用いる条件の知識などが抜け落ちていたら、問題が解けるはずがありません。
計算力や公式の暗記をおろそかにしたまま、問題演習をしたところでただの時間のムダです。
前学年の内容を理解していない

数学は前学年の内容を理解していないと、今勉強している単元を理解するのに苦戦する積み上げ型の科目になります。
例えば、中1で勉強した「反比例」が分からないと中2で勉強する「一次関数」が分かりません。
前学年の内容を理解していない場合は、理解できていない部分を復習する必要があります。
ところが、復習をおろそかにし、前学年の内容を理解していないことが原因で数学が苦手になる中学生が多いです。
計算過程をスルーしている
計算過程を書くのが面倒くさいのは分かりますが、計算過程をスルーするということは「答えにたどり着くまでにどこで間違えたのかが分からない状態」になるのと同じです。
どこで間違えたのかが分からないので同じ間違いをする可能性が高くなります。
当然、テストの時には計算過程がないので見直しができません。
実は、数学には「出題パターン」があり、一見したら違う問題でも、同じ公式や考え型に落とし込んで解ける問題が多いという特徴があります。
ところが、数学が苦手な中学生は計算過程をスルーすることによって数学には「出題パターン」があることに気づけません。
ケアレスミスが多い

数学が苦手な中学生は、ケアレスミスが多いという特徴も忘れてはいけません。
計算ミスなど、ケアレスミスは出題範囲が狭く平均点が高くなる定期テストでは命とりになります。
問題によっては、1問目のケアレスミスを引きずって、2問目の以降の問題もドミノ式に間違いになる問題も出題されます。
ケアレスミスが多いと得点が伸びるはずがありません…。
数学の定期テスト対策を詳しく解説
数学の定期テスト対策は……
- 教科書の例題を解けるようにする
- 前の単元をふり返る
- 計算過程をきちんと書く
- グラフや図形に情報を書き込む
- 解けない問題に印をつける
の5つになります。それぞれ、詳しく確認していきましょう。
教科書の例題を解けるようにする
難しい問題や応用問題を解いていると、数学が嫌になってしまいます。
定期テストの数学を勉強し始めるときには、いきなり難易度の高い問題に取り組むのは避けて「自力で解けるレベルの問題」から始めてだんだんとレベルを上げましょう。
特に数学が苦手な中学生の場合は、教科書の例題から解き始めるのがおすすめです。
教科書の例題は解き方がていねいに解説されているので、問題を解くハードルが低くなっています。
「自力でできた!」という達成感が自信につながります。
教科書の例題が解けるようになったら、練習問題に取り組めば解ける問題が増え、ますます自信が深まるでしょう。
前の単元をふり返る

中2で学習する一次関数で理解できない原因は、中1の比例・反比例にあることが多いです。
数学は積み上げ型の教科なので、今の単元で理解できないことは前の単元をふり返ることで解消することが多くなります。
必要であれば、中学校より前の小学校の内容まで勉強する必要も出てくるでしょう。
数学は自分がつまづいているところの確認が、定期テストの勉強におけるポイントです。
分からない部分が無ければ、後々勉強する内容が理解できないという状況を避けることができます。
分からない部分を残さないように、日々の勉強を積み重ねることも重要と言えるでしょう。
計算過程をきちんと書く

問題演習をするときには、最初は自力で解けるレベルの問題や教科書の例題から始めて、だんだんとレベルを上げることが大切になります。
問題を解くときに、絶対に外せないポイントが「計算過程をきちんと書くこと」です。
数学が苦手な中学生の特徴の中で……
- 計算過程をスルーしている
- ケアレスミスが多い
という2つを挙げました。
中学生がケアレスミスをする原因は、自分の書いた文字の「読み間違い」や「見間違い」にあることが多いです。
途中式を書くときは……
- ていねいな字で書く
- 文字の大きさに注意する
- 等式は、=(イコール)を下にそろえて書く
という3つを意識しましょう。
ていねいな文字、文字の大きさやイコールをそろえて計算過程を書けば、ケアレスミスは大幅に減らすことが出来るでしょう。
グラフや図形に情報を書き込む

問題を解くときには、与えられた情報をグラフや図形にどんどん書き込みましょう。
定期テストの数学で点数の低い中学生の問題用紙を見ると、大抵はグラフや図形が「まっさらな状態」になっています。
グラフや図形の中に「必要な情報しか書き込んではいけない」と考える中学生もいますが、グラフや図は汚してなんぼです。
図形なら、長さや角度、さらには補助線を書くことが大切で、思わぬところから正解にたどり着くためのヒントが見つかるかも知れません。
解けない問題に印をつける

問題を解き、解答をするときのポイントは「解けない問題を浮き彫りにすること」です。
解答をしながら……
印 | 状況 |
〇 | 自力で解ける |
△ | 例題を参考に すれば解ける |
× | 問題の解説を 見ても理解 できない |
というように、自分でわかる印をつけましょう。
問題に印をつけるメリットは2つあります。
チェックをつけるメリットの1つ目は「どこを優先して勉強するべきかが分かること」です。
×のついている問題は先生に質問するなどして、最優先で解けるように対策をする必要があります。
△の問題は理解できている状況なので、自力で解けるように解き直せば良いでしょう。
チェックをつけるメリットの2つ目は、○が増えていく過程で「勉強のモチベーションが上がること」です。
○が増えていくほど、育成ゲームのようにゲーム感覚で数学を楽しく勉強できるようになります。
〇の数でご褒美を設定して、モチベーションがさらに上がるようにしても面白いでしょう。
また、間違えた問題の計算過程を残すことも重要です。
計算過程を消してしまうと、後からどこで間違ったかが確認できません。
加筆修正は赤ペンで行い、解き直しがスムーズにできるようにしましょう。
数学は毎日勉強するべし

数学の定期テストに向けて、必ずしておきたい対策は「毎日勉強をすること」になります。
ヒトの脳は、くり返し勉強した内容を重要だと認識して「長期記憶」にするという特徴を持っています。
数学の問題は1度にたくさん解くより、毎日数問を解く方がより解き方が身に付くということです。
授業中の演習の時に出来ない問題に印をつけて浮き彫りにしておき、できなかった問題を最低3回は解けるように定期テストの計画を立てましょう。
言うまでもなく、テスト前に慌てないように普段から計画的に数学の勉強を行うべきです。
数学の定期テスト対策
数学の定期テスト対策は……
- 教科書の例題を解けるようにする
- 前の単元をふり返る
- 計算過程をきちんと書く
- グラフや図形に情報を書き込む
- 解けない問題を浮き彫りにする
の5つです。
定期テストの数学は、教科書にのっている基本的なレベルの問題が出来れば平均点以上を取れるように作られます。
まずは、教科書の例題を確実に解けるようにしてください。もし、例題が理解できないのであれば前の単元を振り返って理解できない原因を解消する必要があるでしょう。
最終的には、解けない問題をくり返し解くことで満点を狙うという勉強法が定期テストの数学の勉強法として正解です。
数学は定期テスト前に慌てて対策をするのではなく、毎日の勉強の中で対策を行いましょう。
この記事が、お子さんの数学の勉強に役立つと幸いです。
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。